“消磨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうま71.4%
すりき14.3%
せうま14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう習慣は物事に執着して徹底的にそれを追究するという能力をなしくずしに消磨しょうまさせる。
一つの思考実験 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
沈黙男子の価値ねうちはとうに消磨すりきえてしまったが、かの手紙を出してから数えるとおよそ十日の後、国元の父庄右衛門が前触さきぶれもなくにわかに出京して、着したばかりでただちに秋元へ尋ねて来た。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
家庭の悲惨な犠牲になつて青年の希望も勇気も消磨せうましつくしてしまつた兄の苦痛と——人生はたゞ長い苦痛の無意味の連続ではないか。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)