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じしやく
ふりがな文庫
“
磁石
(
じしやく
)” の例文
朧月
(
おぼろづき
)
に透して見るまでもなく、
磁石
(
じしやく
)
と鐵片のやうに、兩方から駈け寄つた二人が、往來の人足の
疎
(
まば
)
らなのを幸ひ、
犇
(
ひし
)
と抱き合つた時
銭形平次捕物控:218 心中崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
導
(
みちび
)
かるゝまゝに
入込
(
いりこ
)
んだのは、
階上
(
にかい
)
の
南端
(
なんたん
)
の
一室
(
ひとま
)
で、十
疊
(
じやう
)
位
(
ぐら
)
いの
部室
(
へや
)
、
中央
(
ちうわう
)
の
床
(
ゆか
)
には
圓形
(
えんけい
)
のテーブルが
据
(
す
)
へられ、
卓上
(
たくじやう
)
には、
地球儀
(
ちきゆうぎ
)
や
磁石
(
じしやく
)
の
類
(
るゐ
)
が
配置
(
はいち
)
され
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それで一
切
(
さい
)
の
草木
(
さうもく
)
は
土
(
つち
)
と
直角
(
ちよくかく
)
の
度
(
ど
)
を
保
(
たも
)
つて
居
(
ゐ
)
る、
冬季
(
とうき
)
の
間
(
あひだ
)
は
土
(
つち
)
と
平行
(
へいかう
)
することを
好
(
この
)
んで
居
(
ゐ
)
た
人
(
ひと
)
も
鐵
(
てつ
)
の
針
(
はり
)
が
磁石
(
じしやく
)
に
吸
(
す
)
はれる
如
(
ごと
)
く
土
(
つち
)
に
直立
(
ちよくりつ
)
して
各自
(
てんで
)
に
手
(
て
)
に
農具
(
のうぐ
)
を
執
(
と
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
地球
(
ちきゆう
)
が
一箇
(
いつこ
)
の
大
(
おほ
)
きな
磁石
(
じしやく
)
であることなどを
學
(
まな
)
ばれたであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
磁石
(
じしやく
)
にか吸はれよる。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
美しい客と見ると、馴れて居る筈の店中も、何となくザワついて、二三人の番頭手代が、
磁石
(
じしやく
)
に吸付けられる鐵片のやうに、左右から寄つて參ります。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「若い男と若い女は、近いのを引つ張り合ふよ、
磁石
(
じしやく
)
見たいなものさ。喜三郎は良い男で、ツイ裏に住んでゐる、大澤傳右衞門の娘のお頼は滅法良い娘だ」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
洗ひざらしの
縞目
(
しまめ
)
も判らない袷一枚、
月代
(
さかやき
)
は伸びるに任せて、手も足も無殘に
垢
(
あか
)
に
塗
(
まみ
)
れたのが、
磁石
(
じしやく
)
に引かれる鐵片のやうに、無氣味な二つの瞳ばかりは、空地の隅に轉がされた
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
疎
(
まばら
)
になつて居る客は、元より八五郎の飛んでもない冒險の意味などを知る筈もなく、木戸番のお倉は、委細構はず、素晴しい
次高音
(
アルト
)
を響かせて、兩國中の客を、鐵片を吸ふ
磁石
(
じしやく
)
のやうに
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あれぢや
磁石
(
じしやく
)
の針が逃げる」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“磁石”の意味
《名詞》
磁石(じしゃく)
磁気を帯びている物体。
方位磁石の略。方位磁針。
磁鉄鉱のこと。
(出典:Wiktionary)
“磁石”の解説
磁石(じしゃく、en: magnet、マグネット)は、2つの極(磁極)を持ち、双極性の磁場を発生させる源となる物体。鉄などの強磁性体を引き寄せる性質を持つ。磁石同士を近づけると、異なる極は引き合い、同じ極は反発しあう。
(出典:Wikipedia)
磁
常用漢字
小6
部首:⽯
14画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“磁石”で始まる語句
磁石砲
磁石力
磁石的