石崇せきそう)” の例文
富めるものはおほくおろかなりといふは、しん三七石崇せきそう唐の三八王元宝わうげんぱうがごとき、三九豺狼さいらう蛇蝎じやかつともがらのみをいへるなりけり。
しん石崇せきそうあざな季倫きりんふ。季倫きりんちゝ石苞せきはうくらゐすで司徒しとにして、せんとするとき遺産ゐさんわかちて諸子しよしあたふ。たゞ石崇せきそうには一物いちもつをのこさずしてふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しん石崇せきそうとう王元宝おうげんぽうのような、豺狼蛇蝎さいろうだかつにも似た猛悪残忍にして貪欲なやつだけをさしていったのであります。
いはく、しん石崇せきそうずや、かれ庶子しよしにして狐腋雉頭こえきちとうかはごろもあり。いはんわれ太魏たいぎ王家わうかと。また迎風館げいふうくわんおこす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
王鎧わうがいどんなものだとつて、これ石崇せきそうしめすや、石崇せきそう一笑いつせうしててつ如意によいもつつてくだく。王鎧わうがいおほいいかる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)