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眼鼻
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めはな
ふりがな文庫
“
眼鼻
(
めはな
)” の例文
少年は
痩
(
や
)
せたすばしっこそうな
躯
(
からだ
)
つきだし、色こそ
汐
(
しお
)
やけで黒いが、おもながの顔は
眼鼻
(
めはな
)
だちが
際立
(
きわだ
)
っていて、美少年といってもいいだろう。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一分や二分じゃア借りたって
私
(
わっち
)
の身の
行立
(
ゆきた
)
つ訳は有りませんねえ、借金だらけだから些と
眼鼻
(
めはな
)
を付けて私も何うか
堅気
(
かたき
)
に成りてえと思ってお願い申すのだが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
高等学校へはいったのちは、語学も少し
眼鼻
(
めはな
)
がついたから、時々
仏蘭西
(
フランス
)
の小説も読んでみた。ただしその道の人が読むように、系統的に読んだのでもなんでもない。
仏蘭西文学と僕
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その赤ん坊はまだ人間の体裁を具えた
眼鼻
(
めはな
)
を
有
(
も
)
っているとはいえないほど変な顔をしていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
腥
(
なまぐ
)
さい血汐に
眼鼻
(
めはな
)
を
撲
(
う
)
たれて、思わず押えた手を
弛
(
ゆる
)
めると、敵の
亡骸
(
むくろ
)
はがっくりと倒れた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
それと同じく人の
容貌
(
ようぼう
)
を評するにも、よく十人
並
(
なみ
)
という言葉を使う。これはすなわち
美醜
(
びしゅう
)
の一人前という意味であるが、美醜の割り出しなどは、
眼鼻
(
めはな
)
や
顔形
(
かおかたち
)
の寸法を
計
(
はか
)
って出来得るものでない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
刹那
(
せつな
)
、かの
驕
(
おご
)
りたる
眼鼻
(
めはな
)
ども
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
送りけるが娘お幸は
今年
(
ことし
)
十七歳となり
尋常
(
なみ/\
)
の者さへ山茶も
出端
(
でばな
)
の年頃なるに
況
(
まして
)
や
生質
(
うまれつき
)
色白
(
いろしろ
)
にして
眼鼻
(
めはな
)
だち
好
(
よく
)
愛敬
(
あいきやう
)
ある
女子
(
をなご
)
なれば
兩親
(
りやうしん
)
は手の
中
(
うち
)
の
玉
(
たま
)
の如くに
愛
(
いつく
)
しみ
手跡
(
しゆせき
)
縫針
(
ぬひばり
)
は勿論淨瑠璃三味線も心安き方へ頼み
習
(
ならは
)
せ樂み
暮
(
くら
)
して居ける處に
一日
(
あるひ
)
長八は淺草觀音へ參詣なし夫より上野の大師へ參らんと
車坂
(
くるまざか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
“眼鼻”で始まる語句
眼鼻立
眼鼻口