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目前
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めのまえ
ふりがな文庫
“
目前
(
めのまえ
)” の例文
我々は客車の窓に二つの首を見た、カラタール氏が下に、ゴメズが上に、しかし二人は
目前
(
めのまえ
)
に見たもののために、
叫声
(
さけびごえ
)
ももはや凍ってしまったようだ。
臨時急行列車の紛失
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
呆
(
あき
)
れもしない、目ざす
敵
(
かたき
)
は、喫茶店、カフェーなんだから、めぐり合うも捜すもない、すぐ
目前
(
めのまえ
)
に
顕
(
あら
)
われました。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
太郎左衛門はその
室
(
へや
)
へ出入して、二人の者を
労
(
いたわ
)
っていたが、その
目前
(
めのまえ
)
には
壮
(
わか
)
い白い顔が浮ぶようになっていた。
切支丹転び
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
四人の
死骸
(
なきがら
)
は谷中へ埋葬いたし、老人も
落胆
(
がっかり
)
遊ばしていると、跡にとり残された岩次でございますが、まだ年も若いにいろ/\奇異のことを
目前
(
めのまえ
)
に見きゝいたし
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
真理なしとせば宇宙を
支
(
ささ
)
ゆる法則なし、法則なしとせば我も宇宙も存在すべきの理なし、ゆえに我自身の存在する限りは、この天この地の我
目前
(
めのまえ
)
に存する限りは、余は神なしと信ずる
能
(
あた
)
わず
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
と
俯向
(
うつむ
)
いて、
熟
(
じっ
)
と目を
睡
(
ねむ
)
ると……
歴々
(
まざまざ
)
と、坂下に居たその
婦
(
おんな
)
の姿、——
羅
(
うすもの
)
の
衣紋
(
えもん
)
の正しい、水の垂れそうな
円髷
(
まるまげ
)
に、櫛のてらてらとあるのが
目前
(
めのまえ
)
へ。——
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
挙動
(
しぐさ
)
の
唐突
(
だしぬけ
)
なその上に、またちらりと見た、
緋鹿子
(
ひがのこ
)
の
筒袖
(
つつッぽ
)
の細いへりが、無い方の腕の切口に、べとりと血が
染
(
にじ
)
んだ時の
状
(
さま
)
を
目前
(
めのまえ
)
に浮べて、ぎょっとした。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄情とは言われまいが、世帯の苦労に、朝夕は、細く刻んでも、日は遠い。年月が余り
隔
(
へだた
)
ると、
目前
(
めのまえ
)
の菊日和も、遠い花の霞になって、夢の
朧
(
おぼろ
)
が消えて
行
(
ゆ
)
く。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
釣鐘が
目前
(
めのまえ
)
へぶら下ったように、ぎょっとして、はっと正面へ
魅
(
つま
)
まれた顔を上げると、右の横手の、
広前
(
ひろまえ
)
の、片隅に綺麗に取って、時ならぬ
錦木
(
にしきぎ
)
が
一本
(
ひともと
)
、そこへ植わった風情に
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“目前”の意味
《名詞》
目 前(もくぜん、めさき)
(めさき)参照。
(もくぜん)位置的に近接する前。目の方向。前方。
(もくぜん)時間的に近接する前。近い時期。すぐ近く。
(出典:Wiktionary)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“目”で始まる語句
目
目的
目出度
目標
目貫
目覚
目論見
目下
目論
目付