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病上
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やみあが
ふりがな文庫
“
病上
(
やみあが
)” の例文
何しろ露西亜の冬の厳しい寒さの中を降りしきる雪に打たれたのだから、
病上
(
やみあが
)
りの身の何とて堪えらるべき、忽ち迷眩して雪の上に卒倒した。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
まるで
病上
(
やみあが
)
りの権八のような恰好で
木枯
(
こがらし
)
といっしょにひょろりと舞いこんで来た。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「馬鹿、不親切
極
(
きはま
)
る、何を着れば好いんだ。
如何
(
いか
)
に田舎者だつて、それ位の注意が出来んで
何
(
ど
)
うなる。」と散々毒づいて見たが、妹は
病上
(
やみあが
)
りの蒼い顔して黙つて
俯向
(
うつむ
)
いてばかり居るので
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
そんな脂切ったのがあるかと思うと、
病上
(
やみあが
)
りの
蒼
(
あお
)
っしょびれが、
頬辺
(
ほっぺた
)
を
凹
(
くぼ
)
まして、インバネスの下から信玄袋をぶら下げて、ごほごほ
咳
(
せき
)
をしながら、
日南
(
ひなた
)
を
摺足
(
すりあし
)
で
歩行
(
ある
)
いて行く。弟子廻りさ。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其處
(
そこ
)
へ
病上
(
やみあが
)
りと
云
(
い
)
ふ
風采
(
とりなり
)
、
中形
(
ちうがた
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
の
清
(
きよ
)
らかな
白地
(
しろぢ
)
も、
夜
(
よる
)
の
草葉
(
くさば
)
に
曇
(
くも
)
る……なよ/\とした
博多
(
はかた
)
の
伊達卷
(
だてまき
)
の
姿
(
すがた
)
で、つひぞない
事
(
こと
)
、
庭
(
には
)
へ
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た。
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
美人
(
びじん
)
が
雪洞
(
ぼんぼり
)
を
手
(
て
)
に
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
たのである。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
婦人
(
おんな
)
も、産後か、
病上
(
やみあが
)
りてった、あの、
凄
(
すご
)
い
蒼白
(
あおじろ
)
さは、どうです。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“病”で始まる語句
病
病気
病人
病院
病氣
病臥
病葉
病床
病躯
病褥