“病上”の読み方と例文
読み方割合
やみあが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろ露西亜の冬の厳しい寒さの中を降りしきる雪に打たれたのだから、病上やみあがりの身の何とて堪えらるべき、忽ち迷眩して雪の上に卒倒した。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
まるで病上やみあがりの権八のような恰好で木枯こがらしといっしょにひょろりと舞いこんで来た。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「馬鹿、不親切きはまる、何を着れば好いんだ。如何いかに田舎者だつて、それ位の注意が出来んでうなる。」と散々毒づいて見たが、妹は病上やみあがりの蒼い顔して黙つて俯向うつむいてばかり居るので
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)