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物騷
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ぶつさう
ふりがな文庫
“
物騷
(
ぶつさう
)” の例文
新字:
物騒
「
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
滿洲
(
まんしう
)
だの、
哈爾賓
(
ハルピン
)
だのつて
物騷
(
ぶつさう
)
な
所
(
ところ
)
ですね。
僕
(
ぼく
)
は
何
(
なん
)
だか
危險
(
きけん
)
な
樣
(
やう
)
な
心持
(
こゝろもち
)
がしてならない」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕舞
(
しまひ
)
居るに雲助共それなら夜道は
物騷
(
ぶつさう
)
ゆゑ
駕籠
(
かご
)
に乘て
御呉
(
おくん
)
なせへ夫に今見れば
率爾
(
ぶしつけ
)
ながら胴卷には大分御金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此家ではそんな
物騷
(
ぶつさう
)
なものを買つた覺えはありませんので、いろ/\藥屋で調べましたところ、二た月ばかり前に、喜三郎が自分で
石見銀山
(
いはみぎんざん
)
を買つたことがある相です、多分それを
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
總勢すぐツて百四五十人ばかり。毎日
軍
(
いくさ
)
ごツこのやうな眞似ばかりして居たが、
其
(
その
)
うち世は
漸次
(
しだい
)
に文化に向つて、さういふ
物騷
(
ぶつさう
)
な學校の立ち行かう筈もないので、
其中
(
そのうち
)
に潰れて了つた。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
『女ばかり四人ぢやア
物騷
(
ぶつさう
)
だね。……君のお
聟
(
むこ
)
さんは
何
(
ど
)
うしたんだね。……』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
「
滿洲
(
まんしう
)
か
朝鮮
(
てうせん
)
? ひどく
又
(
また
)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つたもんだね。だつて、
御前
(
おまへ
)
先刻
(
さつき
)
滿洲
(
まんしう
)
は
物騷
(
ぶつさう
)
で
厭
(
いや
)
だつて
云
(
い
)
つたぢやないか」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
聞
(
きゝ
)
今より鴻の巣迄行くには
刻限
(
こくげん
)
も
遲
(
おそ
)
しと申事なれば此宿に
泊
(
とま
)
る積り殊に是からの四里八町は餘程
延
(
のび
)
て居るとの事ゆゑ夜にもかゝるし其上又大いに
物騷
(
ぶつさう
)
だとかいふ事なれば先々見合せに致さうと云けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御連
(
おつれ
)
なされて是から四里八町は
餘程
(
よほど
)
夜に入ります殊に此
熊谷
(
くまがい
)
土手
(
どて
)
は四里八町と申ても餘程丁數が
延
(
のび
)
五里の餘は必ず御座り升夫に惡ひ土手にて
機々
(
をり/\
)
旅人が切られたりあるひは
追剥
(
おひはぎ
)
に
出會
(
であひ
)
強
(
ひど
)
いめに逢事ありて
誠
(
まこと
)
に
物騷
(
ぶつさう
)
ゆゑ何れにも今晩は此熊谷宿へ
御宿
(
おとま
)
りあつて明朝は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
騷
部首:⾺
20画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思