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烈日
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れつじつ
ふりがな文庫
“
烈日
(
れつじつ
)” の例文
手の裏かへす無情さは、足も手もぐたりとした、
烈日
(
れつじつ
)
に裂けかゝる氷のやうな
練絹
(
ねりぎぬ
)
の、紫玉の、ふくよかな胸を、
酒焼
(
さかやけ
)
の胸に
引掴
(
ひっつか
)
み、
毛脛
(
けずね
)
に挟んで
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
爾の手足は松の
膚
(
はだ
)
の如く荒るゝ共、爾の筋骨は鋼鉄を欺く。
烈日
(
れつじつ
)
の
下
(
もと
)
に滝なす汗を流す共、野の風はヨリ涼しく爾を吹く。爾は
麦飯
(
むぎめし
)
を食うも、夜毎に快眠を与えられる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
浮世絵は概して
奉書
(
ほうしょ
)
または
西之内
(
にしのうち
)
に印刷せられ、その色彩は皆
褪
(
さ
)
めたる如く
淡
(
あわ
)
くして光沢なし、試みにこれを活気ある
油画
(
あぶらえ
)
の色と比較せば、一ツは
赫々
(
かくかく
)
たる
烈日
(
れつじつ
)
の光を望むが如く
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
烈日
(
れつじつ
)
の
熱
(
あつ
)
さを天の
侮
(
あなど
)
りのごとく耐へつつ
生けるものと死せるものと
(旧字旧仮名)
/
アンナ・ド・ノアイユ
(著)
烈日
(
れつじつ
)
の下に不思議の露を見し
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
時鳥
(
ほとゝぎす
)
の
矢信
(
やぶみ
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、さゝ
蟹
(
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緋縅
(
ひをどし
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血
(
ち
)
と
紅
(
くれなゐ
)
の
色
(
いろ
)
には
出
(
い
)
づれ、
世
(
よ
)
は
只
(
たゞ
)
暗夜
(
やみ
)
と
侘
(
わび
)
しきに、
烈日
(
れつじつ
)
忽
(
たちま
)
ち
火
(
ひ
)
の
如
(
ごと
)
く、
窓
(
まど
)
を
放
(
はな
)
ち
襖
(
ふすま
)
を
排
(
ひら
)
ける
夕
(
ゆふべ
)
、
紫陽花
(
あぢさゐ
)
の
花
(
はな
)
の
花片
(
はなびら
)
一枚
(
ひとつ
)
づゝ、
雲
(
くも
)
に
星
(
ほし
)
に
映
(
うつ
)
る
折
(
をり
)
よ。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“烈日”の意味
《名詞》
激しく照り付ける太陽。
(出典:Wiktionary)
烈
常用漢字
中学
部首:⽕
10画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“烈”で始まる語句
烈
烈々
烈火
烈風
烈敷
烈婦
烈公
烈士
烈女
烈刀