トップ
>
漸
>
やう
ふりがな文庫
“
漸
(
やう
)” の例文
詠
(
ながめ
)
やれば
遙
(
はるか
)
向ふに
燈火
(
ともしび
)
の光のちら/\と見えしに吉兵衞
漸
(
やう
)
やく
生
(
いき
)
たる
心地
(
こゝち
)
し是ぞ
紛
(
まが
)
ひなき人家ならんと又も
彼火
(
かのひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
目當
(
めあて
)
に
雪
(
ゆき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
覺えて
鹽尻峠
(
しほじりたふげ
)
も馬に遊ばんと頼み置きて寐に就く温泉にて
勞
(
つか
)
れを忘れ心よく
睡
(
ねぶ
)
りたれば夜の明けたるも知らず宿の者に催されて
漸
(
やう
)
やくに眼を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「
春
(
はる
)
も
漸
(
やう
)
やく
一段落
(
いちだんらく
)
が
着
(
つ
)
いた」と
語
(
かた
)
つてゐた。そこへ
清
(
きよ
)
が
坂井
(
さかゐ
)
からの
口上
(
こうじやう
)
を
取
(
と
)
り
次
(
つ
)
いだので、
御米
(
およね
)
は
夫
(
をつと
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
微笑
(
びせう
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
は
茶碗
(
ちやわん
)
を
置
(
お
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
斯
(
か
)
くの如きは、吾人が一歳有半の間、上下一致、民族的和協の実をあげて遂行したる猛烈の健闘によりて、
漸
(
やう
)
やく
贏得
(
えいとく
)
するに至れる帝国現下の状勢也。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と
繰
(
くり
)
かへして言つて居
升
(
まし
)
た、私は
漸
(
やう
)
やく一銭銅貨のつかひ
処
(
ところ
)
を見つけて、まづよかつたと安心した。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
奪
(
うば
)
ひ酒色に
酖
(
ふけ
)
り
急
(
いそ
)
がぬ道も
日數
(
ひかず
)
經
(
へ
)
て
漸
(
やう
)
やく江戸へ近づき神奈川宿の
龜屋徳右衞門
(
かめやとくゑもん
)
といふ
旅籠屋
(
はたごや
)
へ泊り
隣
(
となり
)
座敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
漸
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“漸”を含む語句
漸々
漸次
漸〻
佳人意漸疎
東漸
漸進
漸時
漸減
西漸
無漸
浸漸
漸進論
漸源
漸移
漸綻
漸蔵主
漸近線
漸進的
漸次強音
漸遅
...