“漸蔵主”の読み方と例文
読み方割合
ぜんぞうす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漸蔵主ぜんぞうすは舌打ちならした。したたかな酒豪らしく、旅の途次も飲まねば眠れぬたちらしくみえる。真っ赤な顔を振り振り云った。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武藤清左衛門ひとりの使者ではなお心もとないとして、大心院の漸蔵主ぜんぞうす、弁舌のさかんな禅僧なので、これをも付けて、大坂を立たせたのである。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに黒田ノ城主、沢井左衛門を説かせにやった武藤清左衛門、漸蔵主ぜんぞうすの二使は、その後、ようとして消息がない。密偵は九分九厘までの不成功と知らせてきている。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)