深大寺じんだいじ)” の例文
王子わうじ街道かいだう横切よこぎつて、いよ/\深大寺じんだいじちかつたのが、午後ごゞの五ぎ。夕立ゆふだちでもるか、そらは一ぱいくもつてた。
し類似を求めるならば、関東随一の白鳳仏といわるる深大寺じんだいじ(東京都下)の釈迦しゃか如来坐像ざぞうに近いであろう。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
この打製石斧だせいせきふは、ある場所ばしよではずいぶんたくさんにます。いまから二十年程前にじゆうねんほどまへ私共わたしども東京とうきよう西にし武藏むさし深大寺じんだいじといふむら附近ふきんあるくと、一時間いちじかん何十本なんじつぽんとなくひろられました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
深大寺じんだいじの池、水澄みたらし下照りて紫金しこんの鯉の影行く見れば
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
神代じんだい村、深大寺じんだいじ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
こうした敗頽はいたい気分に満ちている、旗本の若き武士はその夜、府中の各所に散って、白由行動を取り、翌朝深大寺じんだいじ門前の蕎麦屋そばやに会して、互いに一夜の遭遇奇談を報告し合おうとの約束であった。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
深大寺じんだいじさはならし我が聴くに早や涼しかる滝の音ひびく
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
深大寺じんだいじ青渭神社あをなみじんじやまへさかまでると、半磨製はんませい小石斧せうせきふた。
黒南風くろはえにかがよふ群の青杉は嫩芽わかめふきたつ深大寺じんだいじの森
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
黒南風くろはえにかがよふ群の青杉は嫩芽わかめふきたつ深大寺じんだいじの森
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)