-
トップ
>
-
浮
>
-
うい
さうして
夫等の
愛に
生きるものが
重ならない
許に
隙間なく
清水谷から
辨慶橋へ
續いて、
互に
睦まじく
浮てゐると、
通り
掛りの
小僧だの
閑人が、
石を
打ち
付けて
そのコップの中に何か
浮て居るのも分らない。
殺めしが如くまだ
生々しき
膏の
浮て見ゆれば
偵に吉兵衞は
愕然として扨ても山賊の住家なり
斯る所へ泊りしこそ
不覺なれと
後悔すれど今は
網裡の魚
函中の
獸また
詮方ぞ
無りければ如何はせんと再び
枕に
就ながらも次の間の
動靜を