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水底
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みづそこ
ふりがな文庫
“
水底
(
みづそこ
)” の例文
しばらくして、
此
(
こ
)
の
大手筋
(
おほてすぢ
)
を、
去年
(
きよねん
)
一昨年
(
おととし
)
のまゝらしい、
枯蘆
(
かれあし
)
の
中
(
なか
)
を
縫
(
ぬ
)
つた
時
(
とき
)
は、
俗
(
ぞく
)
に
水底
(
みづそこ
)
を
踏
(
ふ
)
んで
通
(
とほ
)
ると
言
(
い
)
ふ、どつしりしたものに
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
坂を下り尽すとまた
渓川
(
たにがは
)
があつた。川の縁には若樹の
漆
(
うるし
)
が五六本立つてゐて、目も覚める程に熟しきつた色の葉の影が、黄金の牛でも沈んでゐるやうに
水底
(
みづそこ
)
に映つてゐた。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
何
(
なに
)
がつて、あんたにや
水潜
(
みづもぐ
)
りはできめえ。
星
(
ほし
)
の
國
(
くに
)
はね。
此
(
こ
)
の
池
(
いけ
)
の
水底
(
みづそこ
)
にあるんですぜ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
水底
(
みづそこ
)
の魚のいのちは食慾の
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
水底
(
みづそこ
)
の
其
(
そ
)
の
缺擂鉢
(
かけすりばち
)
、
塵芥
(
ちりあくた
)
、
襤褸切
(
ぼろぎれ
)
、
釘
(
くぎ
)
の
折
(
をれ
)
などは
不殘
(
のこらず
)
形
(
かたち
)
を
消
(
け
)
して、
蒼
(
あを
)
い
潮
(
しほ
)
を
滿々
(
まん/\
)
と
湛
(
たゝ
)
へた
溜池
(
ためいけ
)
の
小波
(
さゝなみ
)
の
上
(
うへ
)
なる
家
(
いへ
)
は、
掃除
(
さうぢ
)
をするでもなしに
美
(
うつく
)
しい。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“水底”の意味
《名詞》
海・川・湖沼などの底。水の底。
(出典:Wiktionary)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
底
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“水”で始まる語句
水
水際
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶
水洟