水底すゐてい)” の例文
ふまでもなくうまむちぼく頭上づじやうあられの如くちて來た。早速さつそくかねやとはれた其邊そこら舟子ふなこども幾人いくにんうをの如く水底すゐていくゞつて手にれる石といふ石はこと/″\きしひろあげられた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ときは、つめひとゆびさきも、人目ひとめにはれないで、水底すゐていねむつたやうに、面影おもかげばかり澄切すみきつてたのに、——こゝでは、散乱ちりみだれた、三ひら、五ひらのはなが、すごうご汽車きしやそこ
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)