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気合
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きあい
ふりがな文庫
“
気合
(
きあい
)” の例文
旧字:
氣合
昔から、「鳥類を制するのは人間の
気合
(
きあい
)
ひとつにある。そして妻を制するのは、その夫の雄々しくしっかりした気性ひとつにある」
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
一 女をくどくや先づ
小当
(
こあた
)
りに当つて見て駄目らしければ退いて様子を
窺
(
うかが
)
ふ
気合
(
きあい
)
、これ己を知るものなり。文芸の道また色道に異るなし。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
または空気を主にしてそのうちに色と物とを織り出すか。画は少しの
気合
(
きあい
)
一つでいろいろな調子が出る。この調子は画家自身の
嗜好
(
しこう
)
で異なってくる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、糸は糸、造酒が刀を引くが早いか、フッツリ切れたが、こういう
些細
(
ささい
)
な邪魔でも、馬の眼を
羽毛
(
うもう
)
が掠めたようなもので、
気合
(
きあい
)
である。
弾
(
はず
)
みである。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
襷
(
たすき
)
鉢巻
(
はちまき
)
に
股立
(
ももだち
)
取って、満身に
力瘤
(
ちからこぶ
)
を入れつつ
起上
(
たちあが
)
って、右からも左からも打込む
隙
(
すき
)
がない身構えをしてから、
曳
(
えい
)
やッと
気合
(
きあい
)
を掛けて打込む命掛けの勝負であった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
呪文
(
じゅもん
)
はわからないが、腰の棒切れをぬき、一念こめて、エエイッと
気合
(
きあい
)
を入れて
虚空
(
こくう
)
へ投げる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一番長い
気合
(
きあい
)
のかけ合いはこの時だったかと覚えて居りまする。しかし数馬は相手の竹刀へ竹刀を
触
(
ふ
)
れたと思うが早いか、いきなり
突
(
つき
)
を入れました。突はしたたかにはいりました。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「さあ、たしかにこっちの箱には、世界一のかしこい鳩がはいり、こっちの箱には、かわいいお嬢さんがはいりました。ところが、私が
気合
(
きあい
)
をかけますと、ふしぎなことがおこります」
電気鳩
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
合気の術は剣客武芸者等の我が神威を以て敵の意気を
摧
(
くじ
)
くので、鍛錬した我が気の
冴
(
さえ
)
を微妙の機によって敵に徹するのである。
正木
(
まさき
)
の
気合
(
きあい
)
の
談
(
はなし
)
を考えて、それが如何なるものかを
猜
(
さい
)
することが出来る。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
洒落
(
しゃらく
)
でありながら神経質に生れついた彼の
気合
(
きあい
)
をよく呑み込んで、その両面に行き渡った自分の行動を、寸分
違
(
たが
)
わず叔父の思い通りに楽々と運んで行く彼女には
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
帆村は、
気合
(
きあい
)
をかけると
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
双方に
気合
(
きあい
)
がないから、もう画としては、
支離滅裂
(
しりめつれつ
)
である。
雑木林
(
ぞうきばやし
)
の入口で男は一度振り返った。女は
後
(
あと
)
をも見ぬ。すらすらと、こちらへ
歩行
(
あるい
)
てくる。やがて余の
真正面
(
ましょうめん
)
まで来て
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高