“きあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気合78.6%
奇靉7.1%
機合7.1%
気力7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一 女をくどくや先づ小当こあたりに当つて見て駄目らしければ退いて様子をうかが気合きあい、これ己を知るものなり。文芸の道また色道に異るなし。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
最後に木戸が投げつけた謎語をめぐりながら、よくやった、最後まで気力を失わなかったのはやはり日本人だと、涙と奇靉きあいをひろげる夢想世界のなかで、しばらく折竹は一言もいえなかった。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
弱輩じゃくはいな自分にはこの機合きあいがまだみ込めなかったもんだから、原さんの前に立って顫えながら、へどもどしていると、原さんも気の毒になったと見えて
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もとよりあのくらいのかただから、誰だッてげるさ、けれどもね、その体度たいどだ、その気力きあいだ、猛将もうしょうたたかいのぞんで馬上にさくよこたえたと謂ッたような、凛然りんぜんとしてうばうべからざる、いや実にその立派さ
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)