“けわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
化粧60.0%
気合40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陸中水沢みずさわに近い化粧けわい坂の薬師が、昔人柱に立った京の小夜姫さよひめという女の護持仏と伝え、またこの日を以て祭られるなどはその著しい例である(郷土研究二巻六九一頁)。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
桁行けたゆき七間、梁間はりま四間半、茅葺かやぶ四注しちゅう造りで、表てに十帖の座敷が三つ、接待、中の間、上段の間とある。これらは南に面しており、裏の北側に化粧けわいの間と茶の間が続いていた。
ひっそりして人の気合けわいもしないから、泥足のまま椽側えんがわあがって座蒲団の真中へ寝転ねころんで見るといい心持ちだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三人がひとしく笑う。一疋の蟻は灰吹はいふきを上りつめて絶頂で何か思案している。残るは運よく菓子器の中で葛餅くずもち邂逅かいこうして嬉しさの余りか、まごまごしている気合けわいだ。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)