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みんしゅう
江戸の
民衆は、
去年の
吉原の
大火よりも、
更に
大きな
失望の
淵に
沈んだが、
中にも
手中の
珠を
奪われたような、
悲しみのどん
底に
落ち
込んだのは
世界中の
人々がみなお
互に
愛しあい、そして
力強く
生きてゆくこと、それが
彼の
理想であり、そして
彼はいつも
平和と
自由と
民衆との
味方であります。
いいかげんな
約束をして、
民衆を
踏み
台にし、ただ
当選すれば、いいとしたのだ。そして、いよいよ
権力を
持つと、
自分たちの
都合ばかり
考えて、
大衆は
捨てられてきたのだ。
いまこそは
何人でもあれ、
自我の
名利をすて、
世のため、あわれな
民衆のために、
野心の群雄とならず、
領土慾に割拠しない、まことの
武士があらわれなければならない
秋だ。