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歸着
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きちやく
扨も越前守には紀州より兩臣
歸着にて
逐一穿鑿行屆たれば
直樣沐浴なし登城の
觸出し有て御
供揃に及び
御役宅を出で松平伊豆守殿御役屋敷を
右の
樣な
次第であるから、
著者の
結論としては、
地割れに
吸込まれるような
現象は、わが
國にては
絶對に
起らないといふことに
歸着するのである。
取られ兩人の
丹精忝けなく思ふなり
予が
家來とは思はぬぞや
迚夫より伊豆守殿より
使者に
預り
捨置難ければ
親子三人
覺悟なし只今既に忠右衞門
切腹するの所ろ兩人の
歸着こそ
神佛の
加護とはいへ全たく
誠忠の致す所なりと
物語られ
悴忠右衞門一代は兩人を