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條
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すぢ
ふりがな文庫
“
條
(
すぢ
)” の例文
新字:
条
島田の家は有馬の家と同じ通り
條
(
すぢ
)
の六七丁目違つたところにあり、札幌を一直線に南北に仕切る水道の一つ手前の横町だ。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
そして、太陽は、かくれたる所から、水のやうな光線の
箭
(
や
)
で以つて、空を
條
(
すぢ
)
づけてゐた。彼女は、ゆきくれた旅人のやうな、たよりなさを感じた。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
掃き集めた芥を燒く白い煙が木立の陰から幾
條
(
すぢ
)
にも上り、風のかげんでその匂ひが駿介の立つあたりまでも流れて來た。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
鼠色のきたない雨漏りの
條
(
すぢ
)
のいくつもついてゐる部屋の壁には、去年の
大晦日
(
おほみそか
)
の晩に一高前の古本屋で買ひ求めた
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
己を
護
(
まも
)
らんため
智
(
さとり
)
と
技
(
わざ
)
とをもて人々の作る陰を分けつゝをりふし
條
(
すぢ
)
を引く光の中に、長き短き極微の物體 一一二—
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
其處で早速頭の中に地圖をひろげて、それからそれへと
條
(
すぢ
)
をつけて行くうちに、いつか明瞭に噸序がたつて來た。
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
そこを
昇
(
のぼ
)
ると、ちやうど私の正面にあるのがテムプル先生のお室であつた。
鍵穴
(
かぎあな
)
と
扉
(
ドア
)
の下から、光が一
條
(
すぢ
)
洩れてゐるばかりで、深い靜けさがあたりに浸潤してゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
いはなは
色
(
いろ
)
が
少
(
すこ
)
し
黒
(
くろ
)
く
腹
(
はら
)
に
赤
(
あか
)
い
點
(
てん
)
があり、やまめは
色
(
いろ
)
が
白
(
しろ
)
く
縱
(
たて
)
に
美
(
うつく
)
しい
藍色
(
あゐいろ
)
の
條
(
すぢ
)
があります。またやまめの
口
(
くち
)
はいはなより
少
(
すこ
)
し
尖
(
とが
)
つてゐて、
大
(
おほ
)
きさは
共
(
とも
)
に
七八寸
(
しちはつすん
)
がとまりです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
縒
(
よ
)
れて亂るる
條
(
すぢ
)
の色、あるは叫びぬ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
わがさきにいへる處と合し、かの
螺旋
(
らせん
)
即ちそが
日毎
(
ひごと
)
に早く己を現はすその
條
(
すぢ
)
を傳ひてめぐれり 三一—三三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
二つの手の存在が
判然
(
はんぜん
)
としなくなつた時、二人は空につゞくかぎりない白い路と、灰色の野の上に太陽の光線の箭に
條
(
すぢ
)
づけられた雲の色とを、繪でも見るやうに眺めた。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
沼を横ぎると、草原の中に一
條
(
すぢ
)
の白色の筋が見える。近づいてみるとそれは街道か軌道である。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
條
部首:⽊
11画
“條”を含む語句
一條
條件
條理
中條
三條
撥條
別條
四條
申條
必要條件
赤條々
蕭條
九條武子
幾條
二條
言條
條野採菊
線條
箇條
九條殿
...