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村境
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むらざかい
ふりがな文庫
“
村境
(
むらざかい
)” の例文
其間
(
そのあいだ
)
に村人の話を聞くと、大紙房と小紙房との
村境
(
むらざかい
)
に一間の
空家
(
あきや
)
があつて十数年来
誰
(
たれ
)
も住まぬ。それは『
鬼
(
き
)
』が
祟
(
たたり
)
を
作
(
な
)
す為だと云ふ。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
村境
(
むらざかい
)
まで行ってしまう始末さ、
私
(
わし
)
らも
宜
(
よ
)
く抱いて
守
(
もり
)
をしたんだが、今じゃア
大
(
でか
)
くなってハア抱く事ア出来ねい
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二人の送って来てくれたところは、
村境
(
むらざかい
)
とみえて、そこには夕暗にも
著
(
しる
)
く、大きな自然石を並べた橋が架かって、橋の向うはもう
坦々
(
たんたん
)
たる村道になっているのです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
昨夜
(
さくや
)
村境
(
むらざかい
)
で発見した惨殺死体は、
面
(
つら
)
の皮を
剥
(
は
)
がれているので何者か判らぬ。この男も言語不通であるから何者か
未
(
ま
)
だ判らぬ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
花「悪い奴じゃ、こんな
村境
(
むらざかい
)
の処へ出やアがって
追剥
(
おいはぎ
)
をしやアがって悪い奴じゃ、
今度
(
こんだ
)
此辺
(
こゝら
)
アうろ/\しやアがると
打殺
(
ぶちころ
)
すぞ、いや
後
(
うしろ
)
に
誰
(
た
)
れか居やアがるな、
此奴
(
こいつ
)
組付
(
くみつい
)
て居やアがったか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
唯
(
ただ
)
暫時
(
しばらく
)
は黙って睨んでいると、老女は何と感じたか、
黄
(
きいろ
)
い歯を
露出
(
むきだ
)
して
嫣然
(
にやにや
)
笑いながら、
村境
(
むらざかい
)
の丘の方へ……。姿は煙の消ゆるが如くに
失
(
う
)
せて
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
追手
(
おって
)
の人々も
同
(
おなじ
)
く
村境
(
むらざかい
)
まで走って来たが、
折柄
(
おりから
)
の烈しい
吹雪
(
ふぶき
)
に
隔
(
へだ
)
てられて、
互
(
たがい
)
に離れ離れになって
了
(
しま
)
った。
其中
(
そのなか
)
でも忠一は勇気を
鼓
(
こ
)
して
直驀地
(
まっしぐら
)
に駈けた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“村”で始まる語句
村
村人
村雨
村長
村里
村落
村方
村端
村々
村夫子