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旁
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かたはら
ふりがな文庫
“
旁
(
かたはら
)” の例文
藤陰は東京繁昌記を評し、
旁
(
かたはら
)
明治初年の社会に論及して、「文明開化やら何やら不相分、太平やら不太平の
本
(
もと
)
やら不相分之実景」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
児
(
こ
)
を
懐
(
ふところ
)
にいだき入んとするに
姑
(
しうとめ
)
旁
(
かたはら
)
よりよく
乳
(
ち
)
を
呑
(
のま
)
せていだきいれよ、
途
(
みち
)
にてはねんねがのみにくからんと
一言
(
ひとこと
)
の
詞
(
ことば
)
にも
孫
(
まご
)
を
愛
(
あい
)
する
情
(
こゝろ
)
ぞしられける。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
路の
旁
(
かたはら
)
にこれを立て少しくもたれかかるやうにしたるに、そのまま石と共にすつと空中に昇り行く心地したり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
主人の菜園を作つて、
旁
(
かたはら
)
主人の子供に
読書
(
よみかき
)
を教へたり、その家の病人を介抱したりしてゐた。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
取る事出來ずと云ふを
旁
(
かたはら
)
より一人が往手の道に立ち
塞
(
ふさが
)
り
否
(
いや
)
なら否で
宜事
(
いゝこと
)
なり
突
(
つか
)
れる
咎
(
とが
)
は少しもなし何でも荷物を
擔
(
かつが
)
せて
貰
(
もら
)
はにや成らぬとゆすり半分
喧嘩
(
けんくわ
)
仕懸
(
しかけ
)
に傳吉は何とか此場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
わが祕事は
訐
(
あば
)
かれたり。されどベルナルドオはこれを人に語るべくもあらず。ベルナルドオとわれとの交は、この時より
一際
(
ひときは
)
密になりぬ。
旁
(
かたはら
)
に人なき時は、われ等の物語は必ず神曲の事にうつりぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
四郎左衛門は隊の勤務の
旁
(
かたはら
)
、伊木の分家
伊木木工
(
いぎもく
)
の
側雇
(
そばやとひ
)
と云ふものになつて、撃剣の指南などをしてゐた。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その水溜りは後に小さき池になりて、今も家の
旁
(
かたはら
)
にあり。家の名を池の端といふもそのためなりといふ。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
そのなかに芝居土用やすみのうち
柏筵
(
はくえん
)
一蝶が引船の絵の小屏風を風入れする
旁
(
かたはら
)
にて、
人参
(
にんじん
)
をきざみながら此絵にむかしをおもひいだして
独言
(
ひとりごと
)
いひたるを
記
(
しる
)
したる文に
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
十月以後、棠軒の女長が
于帰
(
うき
)
の事のあつた
旁
(
かたはら
)
に、尚二事の記すべきものがある。棠軒が
冢子
(
ちようし
)
徳
(
めぐむ
)
のために算術の師を択んだのが其一である。十月六日の
下
(
もと
)
に云く。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そのなかに芝居土用やすみのうち
柏筵
(
はくえん
)
一蝶が引船の絵の小屏風を風入れする
旁
(
かたはら
)
にて、
人参
(
にんじん
)
をきざみながら此絵にむかしをおもひいだして
独言
(
ひとりごと
)
いひたるを
記
(
しる
)
したる文に
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
登口に鳥居立ち、二、三十本の杉の古木あり。その
旁
(
かたはら
)
にはまた一つのがらんとしたる堂あり。堂の前には
*
山神の字を刻みたる石塔を立つ。昔より山の神出づと言ひ伝ふる所なり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
舅
(
しうと
)
旁
(
かたはら
)
にありて、そはよき事也
男
(
せがれ
)
も行べし、
実母
(
ばゝどの
)
へも
孫
(
まご
)
を見せてよろこばせ
夫婦
(
ふうふ
)
して
自慢
(
じまん
)
せよといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
茶山は肜日の
旁
(
かたはら
)
に線を加へて「八島戦之後四日也」と註してゐる。しかし屋島の戦は二月であつた。然らば壇浦の戦は
奈何
(
いかに
)
と云ふに、これは又三月二十二日より遅れてゐるやうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“旁”の解説
旁(つくり)とは、偏旁において漢字を構成するもののひとつ。主に漢字の右半分がこれに当たる。部首となるものと、偏の構成部分(声符となるものが多い)となるものがある。
(出典:Wikipedia)
旁
漢検1級
部首:⽅
10画
“旁”を含む語句
旁〻
取旁付
旁々
旁証
路旁生命水清流
旁人
氏旁
旁水
旁看
旁等
旁若無人
旁故
涼旁
社旁
羽檄旁午
謗書旁午
連絡旁々
旁板
旁旁
偏旁
...