文章ぶんしょう)” の例文
そうしてできあがった文章ぶんしょうは、ばあやによんできかせて、わかるかどうかをたしかめてから、はっぴょうするというやりかたでした。
「そんなうそは、いったってさしつかえない。小説しょうせつでも、文章ぶんしょうでも、みんな、うそのことを真実しんじつらしくいてあるのじゃないか……。」
その日から正直になった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼくはのう学校の三年生になったときから今日まで三年の間のぼくの日誌にっし公開こうかいする。どうせぼくは字も文章ぶんしょう下手へただ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
およそ文章ぶんしょうでは書きあらわせないような、まことにあいすべき、一しゅ特別とくべつな想像力をもっていたのだ。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
けがれのない少年しょうねんたましいをほめたたえ、これをけが大人おとな生活せいかつみにくさ、いやしさをにくのろうソログーブの気持きもちは、レース細工ざいくのようにこまやかな、うつくしい文章ぶんしょうで、こころにくいまでにうつされている。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
諭吉ゆきちほんをかくのは、日本人にほんじんかんがえかたをあたらしくするのがもくてきでしたから、できるだけやさしい文章ぶんしょうをかくようにどりょくしました。
ちょうど、文章ぶんしょうつくるにも、文法ぶんぽうらないとけないように、きだからといって、すぐになれるもんじゃないのだよ。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれはかつて、ここの景色けしきいて、学校がっこう先生せんせいにほめられ、そのは、しになりました。また、ここを文章ぶんしょういて、こうをもらいました。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
外国語がいこくごのいみをただしくくみとるには、文法ぶんぽう、つまりことばのきまり、やくそくだね、それをよくしっていなければいけない。文法ぶんぽう文章ぶんしょう土台どだいだ。
(このはなしをしたひとは、べつに文章ぶんしょうや、うたつくらないが、詩人しじんでありました。)
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)