整然ちやん)” の例文
其処そこ彫像てうざうわきいて、からかさこしえると、不思議ふしぎや、すそひらかず、かたらず……にかはけたやうに整然ちやんつた、同時どうじにくる/\とからかさまはつて、さつさとく……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
してくれたぞよう……」ときまつたやうな反覆くりかへしつゝまだ十ぶん意味いみさないのに勘次かんじ整然ちやんすわつたひざ兩手りやうてぼうのやうにいてぐつたりとかしられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ座敷ざしきうち掃除さうぢをして毎朝まいあさ蒲團ふとん整然ちやん始末しまつするやう寡言むくちくちからおつぎに吩咐いひつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)