救助すくひ)” の例文
其處此處そここゝには救助すくひもとむるこゑたえ/″\にきこゆるのみ、わたくしさひはひ浮標ブイうしなはで、日出雄少年ひでをせうねんをば右手めてにシカといだいてつた。
救助すくひ下さるべし然すれば何程か御孝行にも相成べし此場さへしのげばあとの處は私しの命に代ても母樣に御不自由はさせ申まじ何分にも茲の處を御願ひ申と涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けれど、わたくしつね確信かくしんしてます、てんには一種いつしゆ不思議ふしぎなるちからがあつて、こゝろうつくしきひとは、屡々しば/″\九死きゆうし塲合ばあひひんしても、意外いぐわい救助すくひことのあるものです。
母樣へ早く御しらせ申せば何程か御喜悦よろこびならん何分にも此場を御救助すくひ下されと詞を盡して頼みけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしいま春枝夫人はるえふじん波間なみましづんだといても、どうも不幸ふこうなる最後さいごげられたとはおもはれない、あるひ意外いぐわい救助すくひて、子ープルスなる良君をつともとかへつて、今頃いまごろかへつ