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さぐ
ふりがな文庫
“
搜
(
さぐ
)” の例文
新字:
捜
「盲鬼は手で
搜
(
さぐ
)
つて當てるのが本當ぢやないか。匂ひを嗅いで當てるなんて、犬ぢやあるまいし——私はそんな事で鬼になるのは嫌だよ」
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
埃もなく取り亂したあとのない部屋は、いままで誰かがゐたとも思はれる人の氣はひが、次第に二人の眼を部屋のすみずみを
搜
(
さぐ
)
らせる誘惑をこころみた。
はるあはれ
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
逞ましき馬は前脚もて
搜
(
さぐ
)
りつゝ流に入りしが、水の脇腹に及ぶころほひより、巧に泳ぎて向ひの岸に着きぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
かゝる願あるものは速にシエクスピイヤが戲曲の集を
抛
(
なげう
)
ちて專らその傳記を
搜
(
さぐ
)
るべし。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
漸
(
や
)
つと、
其
(
そ
)
の(
思
(
おも
)
つた)が
消
(
き
)
えて、まざ/\と
恁
(
か
)
うしてものを
言交
(
いひか
)
はせば、
武藏野
(
むさしの
)
の
丘
(
をか
)
の
横穴
(
よこあな
)
めいた、
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
場末
(
ばすゑ
)
の
寂
(
さ
)
びた
町
(
まち
)
を、
搜
(
さぐ
)
り/\に
稼
(
かせ
)
いで
歩行
(
ある
)
くのが、
誘
(
さそ
)
ひ
合
(
あ
)
はせて、
年
(
とし
)
を
越
(
こ
)
す
蚊
(
か
)
のやうに
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
それが竹光と後で氣が付いた時は追付かない。死骸の着物の上から三度も四度も竹光を通して、漸く槍で突いた創口を
搜
(
さぐ
)
り當てた
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あからさまに
襟
(
えり
)
を
搜
(
さぐ
)
る
若
(
わか
)
い
男
(
をとこ
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平次は
素直
(
すなほ
)
に折れました。殺しがあつた上は、事件の底の底まで
搜
(
さぐ
)
つて、下手人を擧げてやらうと言つた、御用聞の責任感に立ち
還
(
かへ
)
ります。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「よくも
搜
(
さぐ
)
つた。——さすがは錢形の親分、恐れ入つたよ。——私はもう覺悟を決めて居て逃げも隱れもするわけではない」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今日一日で
搜
(
さぐ
)
つたことを
纒
(
まと
)
めて話すうちに、何んかよい智慧が浮ぶかも知れねえ。鼻を掘らずに、神妙に聽くんだよ」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は其處からすぐ八丁堀へ飛んで行つて、笹野新三郎の口から町奉行を動かし、大目付に
搜
(
さぐ
)
りの手を入れました。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處を宜い加減に切上げて、山下に向ふ途中、ガラツ八は相變らずの早耳で
搜
(
さぐ
)
つたことを平次に報告するのでした。
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
痛くない腹を
搜
(
さぐ
)
られないとも限らないから、兎も角下手人の擧がるまではムズ/\し乍らも我慢して居ますがね。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
内儀が
上方
(
かみがた
)
で勤めをして居た頃の客だつたさうで、——後を追驅けるやうに目黒に來て、ブラブラ樣子を
搜
(
さぐ
)
つてるうち、庄司の伜の彌三郎と懇意になり
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
案内知つた自分の家へ
紛
(
まぎ
)
れ込んで樣子を
搜
(
さぐ
)
つた上、金次の煙草入を持出して、清六の風呂へ出るのを待ち受け、途中から柳原河岸へおびき出して殺したんだ
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜風のせゐか、男女取交ぜ十幾人の顏は、心持緊張して、
搜
(
さぐ
)
るやうな瞳が、お互の間をせはしく往復します。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半日がかりで調べたら、
大概
(
たいがい
)
のことがわかるだらう。手が廻らなかつたら、下つ引を五六人狩り出して兩家の親類縁者、出入り商人にまで
搜
(
さぐ
)
りを入れるんだ、宜いか
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
辨次郎は觀念したらしく、腹卷を
搜
(
さぐ
)
つて
匕首
(
あひくち
)
を一口取出し、柄を
逆
(
ぎやく
)
にして、平次の
掌
(
て
)
の上に戴せます。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「先刻まで店の前を掃いて居たやうだ。何んとかして、あの小僧の懷中を
搜
(
さぐ
)
つて見ろ、大事なものは、身につけて置いた筈だ——荷物を調べたのは俺の考へ違ひだつたよ」
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は血潮の附かないところを
選
(
よ
)
つて歩き乍ら、下手人の意圖を
搜
(
さぐ
)
らうとして居る樣子です。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その春松の樣子を
搜
(
さぐ
)
つて來てくれ、あの晩どこへ行つたか。——そいつは大事なことだよ」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを
搜
(
さぐ
)
り當てて新聞社へ持つて行くと、十圓の
勸業債券
(
かんげふさいけん
)
が一枚貰へる仕組みでした。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は念のために、穴を
搜
(
さぐ
)
つて見て、あわてて手を引込めました。穴を形作る板の
縁
(
へり
)
には、幾個所かに釘を植ゑて、その
錆
(
さ
)
びた釘で、少しばかりの引つ掻きを拵へてしまつたのです。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
守隨彦太郎は腰を
搜
(
さぐ
)
つて、なめし革で作つた鍵袋を出して見せるのです。
銭形平次捕物控:146 秤座政談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
立ち上がつて自分の懷中を
搜
(
さぐ
)
つた東作、さすがに酒の
醉
(
よひ
)
も覺めました。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「内から
搜
(
さぐ
)
つて判らないくらゐだもの、外から判るわけはないよ」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これは不思議だ、着物の外から
搜
(
さぐ
)
つて突つ立てたのかい」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お六の言葉から、これ以上のことを
搜
(
さぐ
)
る工夫はありません。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
庄司三郎兵衞は腰のあたりを
搜
(
さぐ
)
つて見せるのです。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
右手に懷を
搜
(
さぐ
)
ると取出したのは一條の捕繩。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
思はず懷を
搜
(
さぐ
)
つて手馴れた四文錢が二三枚
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「五日の間に
搜
(
さぐ
)
つたのは、それつきりか」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は要領の
搜
(
さぐ
)
りを一本入れました。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はさり氣なく
搜
(
さぐ
)
りを入れます。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
搜
部首:⼿
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