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揷
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さし
ふりがな文庫
“
揷
(
さし
)” の例文
古風に
揷
(
さし
)
たり
袋棚
(
ふくろだな
)
の戸二三寸明し中より
脇差
(
わきざし
)
の
鐺
(
こじり
)
の見ゆれば吉兵衞は
立寄
(
たちより
)
て見れば
鮫鞘
(
さめざや
)
の大脇差なり手に
取上
(
とりあげ
)
鞘
(
さや
)
を拂て見るに只今人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
かれ
)
はそれでも
煙管
(
きせる
)
を
出
(
だ
)
して
戸
(
と
)
の
隙間
(
すきま
)
から
掛金
(
かけがね
)
をぐつと
突
(
つ
)
いたら
栓
(
せん
)
を
揷
(
さし
)
てなかつたので
直
(
すぐ
)
に
外
(
はづ
)
れた。
彼
(
かれ
)
は
闇
(
くら
)
い
閾
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
いで
袂
(
たもと
)
の
燐寸
(
マツチ
)
をすつと
點
(
つ
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と山三郎は癇癪紛れにガチ/\とやって着物や羽織を引出して、さっ/\と着換えて脇差を
揷
(
さし
)
たが、
見相
(
けんそう
)
が変って居りますから馬作は何だか解らん。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
胸のポケットの革の鉛筆
揷
(
さし
)
に並べて揷した、赤や青や紫やの色とり/″\の鉛筆と、それ等の鉛筆の冠つた光彩陸離たるニッケルのカップとが、私の眼を
眩惑
(
げんわく
)
させたのであつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
すなわち日本の実業家はおのれの事業中に感情を
揷
(
さし
)
はさむの欠点あることである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
二ツ取出し
程
(
ほど
)
能
(
よき
)
所へ
据置
(
すゑおき
)
左右へは新らしき
樒
(
しきみ
)
の花を
揷
(
さし
)
香爐臺
(
かうろだい
)
に香を
薫
(
くゆら
)
し前には
莚
(
むしろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もとはその家柄は
卑
(
いや
)
しからぬ者で、南北戦争のさいには南軍
方
(
がた
)
であって、最もリンカーンの政策に反対した者であったためか、リンカーンの人物を評するにも、その時の感情を
揷
(
さし
)
はさんで
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
揷
部首:⼿
12画
“揷”で始まる語句
揷話
揷頭
揷入
揷画
揷絵
揷込
揷歯
揷古
揷物
揷秧