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揉上
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もみあげ
ふりがな文庫
“
揉上
(
もみあげ
)” の例文
敢
(
あへ
)
て
註
(
ちう
)
するに
及
(
およ
)
ばないが、
俥
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
で
露呈
(
あらは
)
に
丸髷
(
まるまげ
)
なり
島田
(
しまだ
)
なりと、
散切
(
ざんぎり
)
の……
惡
(
わる
)
くすると、
揉上
(
もみあげ
)
の
長
(
なが
)
い
奴
(
やつ
)
が、
肩
(
かた
)
を
組
(
く
)
んで、でれりとして
行
(
ゆ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「いつそ
揉上
(
もみあげ
)
を短くして、ハイカラに分けてやらうか知ら。」と楯彦氏は
理髪床
(
かみゆひどこ
)
へ
往
(
ゆ
)
く途中、
懐手
(
ふところで
)
のまゝで考へた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此間
(
このあひだ
)
停車場
(
ステイシヨン
)
へ小林
萬吾
(
まんご
)
と一緒に迎へに来て
呉
(
く
)
れた時も既に感じた事であつたが、
揉上
(
もみあげ
)
をよい程に
短
(
みじか
)
く剃り上げて見違へる程色の白い美しい男に成つて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
左の方に
鼻眼鏡
(
はなめがね
)
をかけて
揉上
(
もみあげ
)
を
容赦
(
ようしゃ
)
なく、耳の上で
剃
(
そ
)
り落した男が帳面を出してしきりに何か書いている。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぼんやり視線を注いでいると、ふと敏子の耳が眼に止った。後ろにかきあげた
揉上
(
もみあげ
)
の毛に半ば隠れ、幾筋もの曲線をうねらし、
耳垂
(
みみたぼ
)
がしゃくれっ気味に締れ上っていた。
子を奪う
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
病気に
罹
(
かか
)
る前、ある友人と会食したら、その友人が短かく
刈
(
か
)
った余の
揉上
(
もみあげ
)
を眺めて、そこから白髪に
冒
(
おか
)
されるのを苦にしてだんだん上の方へ
剃
(
す
)
り
上
(
あ
)
げるのではないかと聞いた。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
床屋の
主人
(
あるじ
)
は
揉上
(
もみあげ
)
の
辺
(
あたり
)
で二三度
剃刀
(
はさみ
)
を鳴らしてゐたが
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
揉
漢検1級
部首:⼿
12画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“揉”で始まる語句
揉
揉手
揉合
揉込
揉烏帽子
揉事
揉消
揉立
揉潰
揉療治