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持物
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もちもの
ふりがな文庫
“
持物
(
もちもの
)” の例文
十八を
頭
(
かしら
)
に赤子の
守子
(
もりこ
)
を合して九人の子供を引連れた一族もその内の一群であった。大人はもちろん大きい子供らはそれぞれ
持物
(
もちもの
)
がある。
水害雑録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ふつうの
人間
(
にんげん
)
の
持物
(
もちもの
)
らしいのは、トランクだけだった。トランクは二個あった。そのほかの
荷物
(
にもつ
)
ときたら、
何
(
なん
)
ともいえずふうがわりなのだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
するとそれはかねてお
見覚
(
みおぼ
)
えのある
女鳥王
(
めとりのみこ
)
のお
持物
(
もちもの
)
でしたので皇后はにわかにお顔色をお変えになり、この女にばかりはかしわの葉をおくだしにならないで
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「そんなめちゃをなさらずに、どうか、ゆるしてあげてください。その
金財布
(
かねざいふ
)
が、げんざい、あなた方の
持物
(
もちもの
)
でない
証拠
(
しょうこ
)
には、がらも
色合
(
いろあい
)
も
女物
(
おんなもの
)
ではありませぬか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何
(
なん
)
の
氣
(
け
)
も
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
だに
心配
(
しんはい
)
は
無用
(
むよう
)
、
小梅
(
こうめ
)
は
八木田
(
やぎた
)
が
年來
(
としごろ
)
の
持物
(
もちもの
)
で、
人
(
ひと
)
には
指
(
ゆび
)
をもさゝしはせぬ、ことには
彼
(
あ
)
の
痩
(
や
)
せがれ、
花
(
はな
)
は
疾
(
と
)
くに
散
(
ち
)
つて
紫蘇葉
(
しそは
)
につゝまれようと
言
(
い
)
ふ
物
(
もの
)
だに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
手前
(
てまえ
)
じゃ、まあ、
持物
(
もちもの
)
と言ったようなものの、言わばね、織さん、何んですわえ。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伴藏の
持物
(
もちもの
)
には不似合だ、
何
(
ど
)
ういう訳でこんな物を持っていると聞かれた日にゃア盗んだ事が露顕して、
此方
(
こっち
)
がお
仕置
(
しおき
)
に成ってしまわア、又質に置くことも出来ず、と云って
宅
(
うち
)
へ置いて
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
或は他人の
心中
(
しんちゅう
)
持物
(
もちもの
)
を
看破
(
かんぱ
)
するなど、あらゆる奇怪事を行うことが出来る。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「閣下、彼らはあなたの
持物
(
もちもの
)
を奪うでしょう。」
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
おせんの
大事
(
だいじ
)
な
持物
(
もちもの
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「ふびんではござらんか、かような
巡礼道
(
じゅんれいどう
)
の人の
持物
(
もちもの
)
を
巻
(
ま
)
きあげて、それがどれほどおまえたちの
幸福
(
こうふく
)
になるものじゃない。どうか、そんな
手荒
(
てあら
)
なことをせずに返してあげておくれ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
サ、おどきよおどきよ、どこへでも
退散
(
たいさん
)
しなよ、もう
小太郎山
(
こたろうざん
)
の
砦
(
とりで
)
は、いまから
徳川
(
とくがわ
)
さまの
持物
(
もちもの
)
になる、おまえみたいに、京都でお
菰
(
こも
)
をしてきたようなきたないやつは
飼
(
か
)
っておけないんだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“持物(アトリビュート)”の解説
アトリビュート(en: attribute)は、西洋美術において伝説上、歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。その物の持ち主を特定する役割を果たす。持物(じもつ・じぶつ)ともいう。正義の女神を例にとると、手に持った秤と剣、それに目隠しである。
(出典:Wikipedia)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“持物”で始まる語句
持物等