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戯
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からか
ふりがな文庫
“
戯
(
からか
)” の例文
旧字:
戲
が、何を思い出したか、
嫣然
(
にやにや
)
笑いながら、「それでも忠一君は
彼
(
あ
)
の女に思惑でも有ったと見えて、
頻
(
しきり
)
に
戯
(
からか
)
って騒いでいましたよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
暑い暑いといいながら二人三人と猫の子のようにくッつき合って、一人でおとなしく黙っているものに
戯
(
からか
)
いかける。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
通って、噴水に
挨拶
(
あいさつ
)
したり、道端の
小豚
(
コション
)
に
戯
(
からか
)
ったりしながら、風雅な旅を続けることにしよう
ノンシャラン道中記:02 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
其一群の中には、
屹度
(
きつと
)
今夜が始めて……といふ
初陣
(
うひぢん
)
の者が一人は居るので、それを
挑
(
おだ
)
てたり、それを
戯
(
からか
)
つたり、散々
飜弄
(
ひやか
)
しながら歩いて行くのが何よりも楽みに其頃は思つて居た。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
こいつそんなことを云って、おれに
戯
(
からか
)
うのではないかと躊躇していると、かれはその
肚
(
はら
)
のなかを見透かしたように又云った。
自来也の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
おそらく近所の若い者が
戯
(
からか
)
ってでもいるのであろうと思いながら、お伊勢は蚊いぶしを煽いでいる
団扇
(
うちわ
)
の手をやめて、台所の方を見かえると
半七捕物帳:23 鬼娘
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お前ならば
山女郎
(
やまじょろう
)
の方が
可
(
よ
)
かろうと云おうとしたが、
戯
(
からか
)
っていると長くなる。市郎は黙って
首肯
(
うなず
)
いて、早々に
立去
(
たちさ
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
源五郎 こんな奴が方々へ行って触れ散らすので、おれが皆んなに
戯
(
からか
)
われるのだ。貴様こそ狼に喰われてしまえ。
人狼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こっちは酔ったまぎれに何か
戯
(
からか
)
ったらしい。そうすると、赤い火の玉がばらばら飛んで来て、若い者の顔や手足に降りかかったので、きゃっと驚いて逃げ出した。
半七捕物帳:52 妖狐伝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「お菊どん。
何処
(
どこ
)
へ……。お
使
(
つかい
)
かい。」と、若い男の
一人
(
ひとり
)
が何か
戯
(
からか
)
いたそうな顔をして声をかけた。
黄八丈の小袖
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
女房だったならば、何か
戯
(
からか
)
うつもりだったかも知れねえが、小僧じゃ仕方がねえので、藤次郎もそのまま行ってしまったんだそうですよ。それは当人の白状だから間違いはありますめえ。
半七捕物帳:45 三つの声
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
究竟
(
つまり
)
は無心の
小児
(
こども
)
に
対
(
むか
)
って菓子を
与
(
や
)
ると
戯
(
からか
)
った為に、
小児
(
こども
)
は本気になって是非
呉
(
く
)
れろと
強請
(
ねだ
)
って来たような理屈である。
対手
(
あいて
)
が世間を知らぬ
小児
(
こども
)
同様の人間だけに、
斯
(
こ
)
うなると誠に始末が悪い。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
また飯田町辺のある旗本屋敷の
中間
(
ちゅうげん
)
は一杯機嫌でそこを通りかかって、白い手ぬぐいをかぶった女にゆき逢ったので、これも例の夜鷹であろうと早合点して、もし姐さんと
戯
(
からか
)
い半分に声をかけると
半七捕物帳:43 柳原堤の女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
“戯”を含む語句
悪戯
戯言
調戯
遊戯
戯談
戯謔
串戯
惡戯
児戯
冗戯
戯曲
悪戯盛
悪戯気
戯作
戯弄
戯場
博戯
悪戯児
演戯
悪戯好
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