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怖
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おそれ
ふりがな文庫
“
怖
(
おそれ
)” の例文
散々に破壊され、狼藉され、蹂躙されし富山は、余りにこの文明的ならざる遊戯に
怖
(
おそれ
)
をなして、
密
(
ひそか
)
に
主
(
あるじ
)
の居間に逃帰れるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「おや、何をするの」と母は手紙の断片を持ったまま、下から
仰向
(
あおむ
)
いた。眼と眼の間に
怖
(
おそれ
)
の色が明かに読まれた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いさゝかでも陰鬱な
怖
(
おそれ
)
や戦きが湧きあがるようだつたら、吾々は速刻山を下らうよ。」
山男と男装の美女:ミツキイのジヨンニイ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
像材
(
ざうざい
)
椿なるをもつて此地椿を
薪
(
たきゞ
)
とすればかならず
祟
(
たゝり
)
あり、ゆゑに椿を
植
(
うゑ
)
ず。又
尊灵
(
そんれい
)
鳥を
捕
(
とる
)
を
忌
(
いみ
)
玉ふ、ゆゑに諸鳥寺内に
群
(
ぐん
)
をなして人を
怖
(
おそれ
)
ず、此地の人鳥を捕かあるひは
喰
(
くらへ
)
ば
立所
(
たちどころ
)
に
神罰
(
しんばつ
)
あり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これまでに受けた
怖
(
おそれ
)
を除けて胸を浄めて遣れ。4625
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
ねがはくば、この髮の毛に浮ぶ
怖
(
おそれ
)
を身につけまとひ
エロディヤッド
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
踏むは地と思えばこそ、裂けはせぬかとの
気遣
(
きづかい
)
も
起
(
おこ
)
る。
戴
(
いただ
)
くは天と知る故に、
稲妻
(
いなずま
)
の
米噛
(
こめかみ
)
に
震
(
ふる
)
う
怖
(
おそれ
)
も出来る。人と
争
(
あらそ
)
わねば
一分
(
いちぶん
)
が立たぬと浮世が催促するから、
火宅
(
かたく
)
の
苦
(
く
)
は免かれぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
像材
(
ざうざい
)
椿なるをもつて此地椿を
薪
(
たきゞ
)
とすればかならず
祟
(
たゝり
)
あり、ゆゑに椿を
植
(
うゑ
)
ず。又
尊灵
(
そんれい
)
鳥を
捕
(
とる
)
を
忌
(
いみ
)
玉ふ、ゆゑに諸鳥寺内に
群
(
ぐん
)
をなして人を
怖
(
おそれ
)
ず、此地の人鳥を捕かあるひは
喰
(
くらへ
)
ば
立所
(
たちどころ
)
に
神罰
(
しんばつ
)
あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
亂れ散るわが夢のはだか身を知る
怖
(
おそれ
)
かな。
エロディヤッド
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
怖
(
おそれ
)
は
愕
(
おどろき
)
と変じた。欽吾は
鍍金
(
ときん
)
の
枠
(
わく
)
に右の手を
懸
(
か
)
けた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“怖”を含む語句
恐怖
怖々
可怖
驚怖
怖気
畏怖
怖毛
物怖
怖怖
空怖
恐怖心
懼怖
恐怖症
怖気立
怖気付
大畏怖
利牙爪可怖
怖氣
怖畏
怖味
...