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忘却
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ばうきやく
ふりがな文庫
“
忘却
(
ばうきやく
)” の例文
又
※
(
はか
)
らずも
貴方
(
あなた
)
の御助けに預かりし事
實
(
まこと
)
に有難く存じ奉つる
此御恩
(
このごおん
)
は
生々
(
しやう/″\
)
世々
(
せゝ
)
忘却
(
ばうきやく
)
仕まつらず候と夫婦
諸共
(
もろとも
)
に涙を流して申しけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これが
節分
(
せつぶん
)
の
晩
(
ばん
)
である。
大都會
(
だいとくわい
)
の
喧騷
(
けんさう
)
と
雜音
(
ざつおん
)
に、その
日
(
ひ
)
、その
日
(
ひ
)
の
紛
(
まぎ
)
るゝものは、いつか、
魔界
(
まかい
)
の
消息
(
せうそく
)
を
無視
(
むし
)
し、
鬼神
(
きじん
)
の
隱約
(
いんやく
)
を
忘却
(
ばうきやく
)
する。……
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ムスメはつひに
俯
(
うつむ
)
いたまヽ、いつまでも/\
私
(
わたし
)
の
記臆
(
きおく
)
に
青白
(
あをじろ
)
い
影
(
かげ
)
をなげ、
灰色
(
はいいろ
)
の
忘却
(
ばうきやく
)
のうへを
銀
(
ぎん
)
の
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
りしきる。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
禍
(
まが
)
の
方士
(
はうし
)
の
鬚
(
ひげ
)
である
藻草
(
もぐさ
)
の
下
(
した
)
、深淵の底に眠つてゐられる、
忘却
(
ばうきやく
)
の花は、その眼の
窩
(
くぼ
)
を
貫
(
つらぬ
)
いて咲いてゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
忘却
(
ばうきやく
)
の
護謨
(
ごむ
)
の
面
(
おもて
)
を
圧
(
お
)
すごとく
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
大岡殿大いに
叱
(
しか
)
られ其方二百二十兩出す事難儀なりと申せども其方が借し金を
忘却
(
ばうきやく
)
せし爲め四郎右衞門如何程か難儀致したらん然れども出來るに於ては
只今
(
たゞいま
)
百五十兩出すべし是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何處
(
どこ
)
かで
會
(
くわい
)
が
打
(
ぶ
)
つかつて、
微醉機嫌
(
ほろよひきげん
)
で
來
(
き
)
た
万
(
まん
)
ちやんは、
怪
(
け
)
しからん、
軍令
(
ぐんれい
)
を
忘却
(
ばうきやく
)
して
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛火
(
とぶひ
)
の
焔
(
ほのほ
)
、
紅々
(
あか/\
)
と
炎上
(
えんじやう
)
のひかり
忘却
(
ばうきやく
)
の
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“忘却”の解説
忘却(ぼうきゃく)とは個人の長期記憶に蓄えられた知識を失うこと。自発的か徐々に古い記憶が思い出せなくなる。
心理学的には様々な段階での失敗が考えられる。最近の調査ではべき関数が数学的に最も近い忘却の過程だと調べられている。
(出典:Wikipedia)
忘
常用漢字
小6
部首:⼼
7画
却
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
“忘却”で始まる語句
忘却仕
忘却不仕