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御恨
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おうら
何はゞかりての
御遠慮ぞや
身を
觀ずれば
御恨みも
未練も
何もあらずお二
タ方さま
首尾とゝのひし
曉には
潔よく
斯々して
流石は
貞操を
立るとだけ
君さまに
知られなば
夫を
あの手紙がなくなつた時、ほんたうに私は御姉様を
御恨めしく思ひました。
今度はそう云う御言葉を、
御恨みに思った涙なのです。
御恨み申は
罪のほども
恐ろしゝ
何ごとも
殘さず
忘れてお
主さまこそ二
代の
御恩なれ
杉原三
郎といふお
人元來のお
知人にもあらず
况てや
契りし
事も
何もなし
昨日今日逢しばかり
若かもお
主さまの
戀人に
未練のつながる
筈はなし
御縁首尾よく
整のへて
睦ましく
暮し
給ふを