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彼處
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あそこ
ふりがな文庫
“
彼處
(
あそこ
)” の例文
新字:
彼処
その
岩
(
いは
)
が
父
(
とう
)
さんに、
彼處
(
あそこ
)
を
御覽
(
がらん
)
、こゝを
御覽
(
ごらん
)
、と
言
(
い
)
ひまして、
半分
(
はんぶん
)
土
(
つち
)
のついた
水晶
(
すゐしやう
)
がそこいらに
散
(
ち
)
らばつて
居
(
ゐ
)
るのを
指
(
さ
)
して
見
(
み
)
せました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
宿
(
やど
)
の
方
(
かた
)
も
知
(
し
)
らないつて
言
(
い
)
ふんですがね、ちよい/\
彼處
(
あそこ
)
で
見
(
み
)
るんですつて、いつも、つがひで
洒落
(
しや
)
れてるわね。
何
(
なん
)
でせう。」
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼は文學書生の常例にもれず、早稻田大學の文科に入學し度いと希望してゐるのであるが、
彼處
(
あそこ
)
は風儀が惡いからいけないと身内の者に反對されたさうだ。
貝殻追放:013 先生の忠告
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
『サンガロー
街
(
まち
)
——おつかさん、
私
(
わたくし
)
の
家
(
いへ
)
も
彼處
(
あそこ
)
にあるんですねえ。』と
少年
(
せうねん
)
は
兩手
(
りようて
)
を
鐵欄
(
てすり
)
の
上
(
うへ
)
に
載
(
の
)
せて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『も少し
眞摯
(
まじめ
)
に考へて見ませう……若しあの際、
彼處
(
あそこ
)
に居たのが貴女でなくて別の人だつたらですね、僕は同じことを
行
(
や
)
るにしても、もつと違つた心持で
行
(
や
)
つたに違ひない。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
ヂュリ
去
(
いな
)
うとや?
夜
(
よ
)
はまだ
明
(
あ
)
きゃせぬのに。
怖
(
こはが
)
ってござるお
前
(
まへ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
聞
(
きこ
)
えたは
雲雀
(
ひばり
)
ではなうてナイチンゲールであったもの。
夜毎
(
よごと
)
に
彼處
(
あそこ
)
の
柘榴
(
じゃくろ
)
へ
來
(
き
)
て、あのやうに
囀
(
さへず
)
りをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そら丁度
彼處
(
あそこ
)
んとこや、もう枯れたが、彼處に百日紅の石を喰うやつがあつてな、其の下んとこを二人で歩いてたのを俺ア見たが、其の時や太政官が知事さんほどえらう見えたで。
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
何時
(
いつ
)
か
彼處
(
あそこ
)
へ
行
(
い
)
つた
時
(
とき
)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「信者たる所以は
彼處
(
あそこ
)
だ!」と竹山は考へた事があつた。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
處
部首:⾌
11画
“彼處”で始まる語句
彼處等
彼處此處
彼處邊