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度盛
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どもり
ふりがな文庫
“
度盛
(
どもり
)” の例文
「何だって、そんな余計な事を云うんだ」と
度盛
(
どもり
)
を
透
(
すか
)
して見る。先生の精神は半ば験温器にある。浅井君はこの間に元気を回復した。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
どういうつもりか、今までそれを
荷厄介
(
にやっかい
)
にしているという事自身が、津田に対しての冷淡さを示す
度盛
(
どもり
)
にならないのは明かであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
見ると、ただ輪廓のぼんやりした
明
(
あか
)
るいなかに、
物差
(
ものさし
)
の
度盛
(
どもり
)
がある。
下
(
した
)
に2の字が出た。野々宮君がまた「どうです」と聞いた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれどもその人が寿命の
度盛
(
どもり
)
の上において、自分とは
遥
(
はる
)
か
隔
(
へだ
)
たった向うにいる事だけはたしかなので、彼はこの男を
躊躇
(
ちゅうちょ
)
なく四十
恰好
(
がっこう
)
と認めた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
やがて
度盛
(
どもり
)
が
明
(
あか
)
るい
中
(
なか
)
で動き
出
(
だ
)
した。2が消えた。あとから3が
出
(
で
)
る。其あとから4が
出
(
で
)
る。5が
出
(
で
)
る。とう/\10迄出た。すると
度盛
(
どもり
)
がまた
逆
(
ぎやく
)
に動き出した。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それで穴倉の底を根拠地として欣然とたゆまずに研究を専念に遣つてゐるから
偉
(
えら
)
い。然し望遠鏡のなかの
度盛
(
どもり
)
がいくら動いたつて現実世界と交渉のないのは明らかである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
産婆はこういって
度盛
(
どもり
)
の柱の中に
上
(
のぼ
)
った水銀を振り落した。彼女は比較的言葉
寡
(
ずく
)
なであった。用心のため産科の医者を呼んで
診
(
み
)
てもらったらどうだという相談さえせずに帰ってしまった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
次には平たくして紙の上へ横に置くと
定規
(
じょうぎ
)
の用をする。また
刃
(
は
)
の裏には
度盛
(
どもり
)
がしてあるから
物指
(
ものさし
)
の代用も出来る。こちらの表にはヤスリが付いているこれで爪を
磨
(
す
)
りまさあ。ようがすか。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は
家
(
いへ
)
を
出
(
で
)
る
前
(
まへ
)
に、
昨夕
(
ゆふべ
)
着
(
き
)
た
肌着
(
はだぎ
)
も
単衣
(
ひとへ
)
も悉く
改
(
あらた
)
めて
気
(
き
)
を
新
(
あらた
)
にした。
外
(
そと
)
は寒暖計の
度盛
(
どもり
)
の日を
逐
(
お
)
ふて
騰
(
あが
)
る
頃
(
ころ
)
であつた。
歩
(
ある
)
いてゐると、
湿
(
しめ
)
つぽい
梅雨
(
つゆ
)
が却つて待ち
遠
(
とほ
)
しい程
熾
(
さか
)
んに
日
(
ひ
)
が
照
(
て
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“度”で始まる語句
度
度々
度毎
度胆
度胸
度重
度外
度目
度度
度肝