年老としおい)” の例文
此人の乱行らんぎやうの一ツをいはば、叔父をぢたる大納言国経卿くにつねきやう年老としおい叔母をばたる北の方は年若く業平なりひら孫女まごむすめにて絶世ぜつせい美人びじんなり。時平是に恋々れん/\す、夫人ふじんもまたをつとおいたるをきらふの心あり。
伊太利イタリーうまれの年老としおいたるをんなが、その出帆しゆつぱんをとゞめんとて、しきりに、だの、こくだの、黄金わうごん眞珠しんじゆたゝりだのと、色々いろ/\奇怪きくわいなることば繰返くりかへしたことがある、無論むろん其時そのとき無※ばかことわら
其筋の人に頼んでも何故なにゆえか分らず、われほかに子なければ年老としおいいよいよ恋しく信州にのみ三人も家従けらいをやってさがさせたるに、からくも田原が探しいだして七蔵しちぞうという悪者よりそなたもらい受けんとしたるに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此人の乱行らんぎやうの一ツをいはば、叔父をぢたる大納言国経卿くにつねきやう年老としおい叔母をばたる北の方は年若く業平なりひら孫女まごむすめにて絶世ぜつせい美人びじんなり。時平是に恋々れん/\す、夫人ふじんもまたをつとおいたるをきらふの心あり。