子路しろ)” の例文
その所謂いはれくと、子路しろをとこは、ひとなにをすはつて、それをまだおこなはないうちに、またあたらしいことくとにするほど正直しやうぢきだからだつてふんです。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
孔子こうし弟子でしなる子路しろいさましい男性的の者であって、つねに勇を好んだ。ある日孔子こうしにたずねた
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
むかしの李存孝りそんこう子路しろだって、たった一匹の大虎を退治してさえ、一世にその名が売れたんじゃねえかよ。なんで四匹の虎を……。あはははは。この旅人は気が変らしい。気狂いだんべ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はまアできそこなひの、その上本物よりも大いにエロな、子路しろだ、と。
私の小説 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
子曰く、近き者よろこ(悦)ぶときは遠き者来たらん。(子路しろ、一六)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それでね孔子の門人のうちで、子路しろが一番すきだって云うんですがね。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それでね孔子こうし門人もんじんのうちで、子路しろ一番いちばんすきだつてふんですがね。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
じつところわたし子路しろはあまりよくらないからこまつたが、なにしろ一人ひとりひと出來できて、それと夫婦ふうふにならないまへに、またあたらしくひと出來できるとになるやうなものぢやないかつて、いてたんです……
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)