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呉々
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くれ/″\
ふりがな文庫
“
呉々
(
くれ/″\
)” の例文
爲し樣子を承まはり候へば
云々
(
しか/″\
)
なりと申に付千太郎の一時
店
(
みせ
)
より
持出
(
もちいだ
)
せし五十兩を私し
引負金
(
ひきおひきん
)
と
爲
(
なし
)
て永の
暇
(
いとま
)
になりし節千太郎へ
呉々
(
くれ/″\
)
異見を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
且つ美学及び純哲学に於て極めて初学なる身を以て、文学を論ずることなれば、其不都合なる事多かるべきは、
呉々
(
くれ/″\
)
も予め断り置きたる事なり。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
呉々
(
くれ/″\
)
も言つておくが、その晩
暖炉
(
ストーヴ
)
の
周囲
(
まはり
)
に立つてゐた弁護士は五六人あつた。そして
唯
(
たつた
)
一人リンカンだけが
霊魂
(
たましひ
)
を焼栗のやうに黒焦にしないで済んだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何卒、梅子さん、
呉々
(
くれ/″\
)
も
是
(
これ
)
の御研究をお忘れないことを望みます、人生の
奥義
(
あうぎ
)
は此の
些
(
さゝや
)
かなる新約書の中に
溢
(
あふ
)
れて、
汲
(
く
)
めども尽くることは無いでありませう
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
驚かすあまり壽命の藥でもなし
呉々
(
くれ/″\
)
も重ね/\も木曾見物の風流才士は
此
(
こゝ
)
を馬車にて飛ぶべからず同行例の豪傑揃ひなれば一難所一急坂を過る時は拍手して快を呼ぶ
馬丁
(
べつたう
)
ます/\氣を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
刑事の依頼に今更取消す訳にも行かず、
呉々
(
くれ/″\
)
も弟の不利益にならないようにと頼んだ末、小林氏は住所を
委
(
くわ
)
しく話した。石子はこれを書留めて家を辞した。いつの間にやら大分夜が更けていた。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
と忠平にも姉の事を
呉々
(
くれ/″\
)
頼んで、鴻の巣を指して出立致しました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
越てお小座敷より忍入藤五郎樣の入せらるゝ處へ御出候へと申ければ佐十郎
打點頭
(
うちうなづき
)
呉々
(
くれ/″\
)
も頼むと
言置
(
いひおき
)
兩人共に先藤三郎樣を
連行
(
つれゆか
)
んと
其處
(
そこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呉々
(
くれ/″\
)
も言つておくが、自分は知事や警部長や神様やを伯父さんには持つて居ない。自分の伯父さん達は何も知らない代りに、何も
喋舌
(
しやべ
)
らない人ばかりさ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
殺すは
苦
(
く
)
もなし拙僧の儀は
御氣遣
(
おきづかひ
)
有
(
ある
)
べからず
呉々
(
くれ/″\
)
小姓共は仕損じ給ふなと
約束
(
やくそく
)
し夫より酒宴を
催
(
もよほ
)
し四方山の
雜談
(
ざふだん
)
に時を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世間には禿頭も多い事だから、
呉々
(
くれ/″\
)
も言つて置くが、決して遠慮には及ばない。唯心掛けたいのは、物を言ふ場合に、成るべく禿頭に湯気を立てない事だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
呉々
(
くれ/″\
)
も言つておくが、その芸者が最後まで気にかけてゐたのは、三毛猫の事で、
贔屓筋
(
ひいきすぢ
)
のお医者さんや、市会議員を
空腹
(
ひもじ
)
がらせるなと言つたのでは更々ない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
貴郎
(
あなた
)
、
呉々
(
くれ/″\
)
も言つておきますが、日曜日には忘れないやうに屹度教会へ往らつしやいよ、ね、よくつて。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「色々お心遣ひ下さいました事につきましては、
呉々
(
くれ/″\
)
もお礼を申し上げておきます。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
呉
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
々
3画
“呉”で始まる語句
呉
呉服屋
呉絽
呉竹
呉服店
呉服
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呉春
呉懿
呉公