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協
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あは
ふりがな文庫
“
協
(
あは
)” の例文
鳶の者と彌次馬と、近所の衆とが力を
協
(
あは
)
せて、それを
漸
(
ようや
)
く救ひ出した時、平次と八五郎は若駒のやうに、泡を噛んで飛び付きました。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫婦は心を
協
(
あは
)
せて貫一の災難を
悲
(
かなし
)
み、何程の
費
(
つひえ
)
をも
吝
(
をし
)
まず
手宛
(
てあて
)
の限を加へて、
少小
(
すこし
)
の
瘢
(
きず
)
をも
遺
(
のこ
)
さざらんと祈るなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
あの
小
(
ちひ
)
さな
建築技師
(
けんちくぎし
)
が三
階
(
がい
)
も四
階
(
かい
)
もある
巣
(
す
)
を
建
(
た
)
てゝ、一
階
(
かい
)
毎
(
ごと
)
に
澤山
(
たくさん
)
な
部屋
(
へや
)
を
造
(
つく
)
るのですから、そこには
餘程
(
よほど
)
の
協
(
あは
)
せた
力
(
ちから
)
といふものが
入
(
はい
)
つて
居
(
ゐ
)
るのでせう。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
〔譯〕三軍和せずば、以て
戰
(
たゝかひ
)
を言ひ
難
(
がた
)
し。百官和せずば、以て
治
(
ち
)
を言ひ難し。書に云ふ、
寅
(
いん
)
を同じうし
恭
(
きよう
)
を
協
(
あは
)
せ
和衷
(
わちゆう
)
せよやと。唯だ一の和字、
治亂
(
ちらん
)
を
一串
(
いつくわん
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
雨を交へてからは、有力な味方でもが加はつたやうに、
益々
(
ます/\
)
暴威を加へてゐた。風と雨と波とが、三方から人間の作つた自然の邪魔物を打ち砕かうとでもするやうに力を
協
(
あは
)
せて、此建物を強襲した。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
衆を
協
(
あは
)
せし
凡夫
(
ぼんぷ
)
等は
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
八五郎は飛んで行くと、折から驅け付けてくれた土地の下つ引と力を
協
(
あは
)
せて、店中の人數を、主人の死骸の前に呼び集めました。
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小僧の榮吉と手代の丈太郎が立ち去つた後平次は八五郎と力を
協
(
あは
)
せて、この一廓上下四つの部屋を徹底的に調べ始めました。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
併
(
しか
)
し、もう一人の男も默つて見てゐたわけではない。女と力を
協
(
あは
)
せて、恐ろしい骨折りではあつたが、たうとう番頭の勘三郎を締め殺してしまつた」
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
同心
久良山
(
くらやま
)
三五郎は、橋番所から出した船と力を
協
(
あは
)
せて、一應事件の起つた橋下の一角の、あらゆる船を停めました。その邊はさすがに馴れた手順です。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのうちに立ち直る平次、二人が力を
協
(
あは
)
せさへすれば、金兵衞がどれほど
獰猛
(
だうまう
)
でも及ぶことではありません。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
顏は新しいが、野心的で戰鬪的な太助——
曾
(
かつ
)
ての矢の根五郎吉を擧げる時、平次に力を
協
(
あは
)
せて働いた若い御用聞の一人が殺されたといふのは容易ならぬことです。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人間が首を突つ込むほど開けるためには、どうしても三四人の力を
協
(
あは
)
せなければならなかつたでせう。
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親分思ひのガラツ八は、すつかり心配して、お靜と心を
協
(
あは
)
せていろ/\慰めもし、勵ましもしましたが、平次は頭を振るだけで、一向相手にもならなかつたのです。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その足の惡いのと聲の
錆
(
さび
)
で、矢の根五郎吉と見當をつけ、平次と太助が力を
協
(
あは
)
せて苦もなく縛りましたが、この手柄の蔭に、重大な
失策
(
しつさく
)
が潜んでゐるやうな氣がして
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
久太郎と力を
協
(
あは
)
せて
猛
(
たけ
)
り狂ふ春松を
犇々
(
ひし/\
)
と縛り上げたことは言ふまでもありません。
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「番頭の清六さんとあつしを手傳はせて、三人力を
協
(
あは
)
せて遺言状を隱しましたよ」
銭形平次捕物控:149 遺言状
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎と力を
協
(
あは
)
せて、その日一日、平次の手に
纒
(
まと
)
めた材料といふのは、總兵衞は慈悲心に富んだ人間ではあつたが、少し
頑固
(
ぐわんこ
)
で曲つた事や正しくない者には恐ろしく冷酷であつたこと
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
百人町の百兵衞と力を
協
(
あは
)
せ、
他所
(
よそ
)
乍ら長者丸の一角を
睨
(
にら
)
ませて置いたのでした。
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
弟の春吉と力を
協
(
あは
)
せ、勇太郎を無理に呼び寄せて、しな垂れかゝるところへ、首へ細紐を卷いて二人の力で
絞
(
し
)
め殺し、たうとう口を塞いでしまつたのだらう、その上に臼を仕掛けて落し
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
協
常用漢字
小4
部首:⼗
8画
“協”を含む語句
協奏曲
協力
妥協
協議
妥協案
妥協的
協同作業
対外文化連絡協会
全露農民作家協会
協力一致
協同
国防飛行協会
赤色陸海軍文学協会
大協奏曲
国際文化連絡協会
和協
国防飛行化学協会
国防科学協会
和衷協同
和合協力
...