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勝栗
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かちぐり
ふりがな文庫
“
勝栗
(
かちぐり
)” の例文
福包み(
榧
(
かや
)
、
勝栗
(
かちぐり
)
などを紙に包んで
水引
(
みずひき
)
を掛けて包んだもの、
延命袋
(
えんめいぶくろ
)
のようなもの)などを附けて
門
(
かど
)
飾りにしたものです。
幕末維新懐古談:43 歳の市のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
と、出陣の古式に
倣
(
なら
)
って、
勝栗
(
かちぐり
)
やらのしこんぶなどを良人に供え、つとめてホホ笑みを持とうとしていた。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雑煮の膳には
榧実
(
かやのみ
)
、
勝栗
(
かちぐり
)
、
小殿原
(
ことのばら
)
を盛合わせた
土器
(
かわらけ
)
の皿をつけるという旧い習慣を近年まで守って来た。
新年雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
と初さんが、
勝栗
(
かちぐり
)
のような親指を、カンテラの孔の中へ
突込
(
つっこ
)
んだ。
旨
(
うま
)
い具合にはまる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
こ
)
のあたりに
住
(
すま
)
ふなる
橙
(
だい/\
)
の
長者
(
ちやうじや
)
、
吉例
(
きちれい
)
よろ
昆布
(
こんぶ
)
の
狩衣
(
かりぎぬ
)
に、
小殿原
(
ことのばら
)
の
太刀
(
たち
)
を
佩反
(
はきそ
)
らし、
七草
(
なゝくさ
)
の
里
(
さと
)
に
若菜
(
わかな
)
摘
(
つ
)
むとて、
讓葉
(
ゆづりは
)
に
乘
(
の
)
つたるが、
郎等
(
らうどう
)
勝栗
(
かちぐり
)
を
呼
(
よ
)
んで
曰
(
いは
)
く、あれに
袖形
(
そでかた
)
の
浦
(
うら
)
の
渚
(
なぎさ
)
に、
紫
(
むらさき
)
の
女性
(
によしやう
)
は
誰
(
た
)
そ。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と、大膳が、
三宝
(
さんぼう
)
の上の
勝栗
(
かちぐり
)
をつまみながら、伊賀の顔を覗くと
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
角の乾物屋の
勝栗
(
かちぐり
)
ア
誰が・何時・何処で・何をした
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
だが、今夜の若者は皆
慎
(
つつま
)
しかった。ほんのり色に出る程度に、静かな杯を交している。各〻の膳部には、
勝栗
(
かちぐり
)
、
昆布
(
こんぶ
)
のほかに、
菜
(
な
)
と鳥を浮かした
吸物椀
(
すいものわん
)
が乗っていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榧
(
かや
)
や、
勝栗
(
かちぐり
)
、
蜜柑
(
みかん
)
、
柑子
(
こうじ
)
、
橘
(
たちばな
)
。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勝栗
(
かちぐり
)
ア神田の……
誰が・何時・何処で・何をした
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
秀吉はもったいないような顔をして、しかし、祝酒ならよかろうと、小姓に
銚子
(
ちょうし
)
を命じ、三宝に盛って出された
昆布
(
こんぶ
)
、
勝栗
(
かちぐり
)
、
美濃
(
みの
)
の
干柿
(
ほしがき
)
などのうちから、柿一つ取って自分も喰べ、恵瓊にも
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勝栗
(
かちぐり
)
やら、
昆布
(
こんぶ
)
やら、
折敷
(
おしき
)
にはめでたいものが盛ってあった。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“勝栗(
搗栗
)”の解説
搗栗(勝栗、かちぐり)は、栗の実から殻と渋皮を取り除いて乾燥させた保存食。延喜式では「搗栗子(かちぐり)」として記されている。
(出典:Wikipedia)
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
栗
漢検準1級
部首:⽊
10画
“勝栗”で始まる語句
勝栗土器