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前檣
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ぜんしやう
ふりがな文庫
“
前檣
(
ぜんしやう
)” の例文
途中
関釜
(
くわんふ
)
連絡船に乗ると、
前檣
(
ぜんしやう
)
には日の丸の旗をひらひら掲げて呉れる。
下
(
しも
)
の
関
(
せき
)
の山陽ホテルで、記者団の包囲を受けると、対話五分間で副官が撃退してくれる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
つゞいて
一點
(
いつてん
)
又
(
また
)
一點
(
いつてん
)
、
都合
(
つがふ
)
七隻
(
しちせき
)
の
奇怪
(
きくわい
)
なる
船
(
ふね
)
は
前檣
(
ぜんしやう
)
高
(
たか
)
く
球燈
(
きゆうとう
)
を
掲
(
かゝ
)
げて、
長蛇
(
ちやうだ
)
の
列
(
れつ
)
をなして
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と忽ち、その
前檣
(
ぜんしやう
)
にさら/\と上がつたのはドイツの鉄十字! あゝ、つひに恐しい海の上の
狼
(
おほかみ
)
、「ウルフ号」は現れた。
羊
(
ひつじ
)
の皮を着た狼とは、まさしくこのことである。
怪艦ウルフ号
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
甲板
(
かんぱん
)
に
落
(
お
)
ちて
微塵
(
みじん
)
に
碎
(
くだ
)
けた
物音
(
ものおと
)
のしたので、
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
振返
(
ふりかへ
)
つて
見
(
み
)
ると、
其處
(
そこ
)
では
今
(
いま
)
しも、二三の
水夫
(
すゐふ
)
が
滑車
(
くわつしや
)
をもつて
前檣
(
ぜんしやう
)
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げんとした
一個
(
いつこ
)
の
白色燈
(
はくしよくとう
)
——それは
船
(
ふね
)
が
航海中
(
かうかいちゆう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私
(
わたくし
)
が
一心
(
いつしん
)
に
見詰
(
みつ
)
めて
居
(
を
)
る
間
(
あひだ
)
に、
右舷
(
うげん
)
に
緑燈
(
りよくとう
)
、
左舷
(
さげん
)
に
紅燈
(
こうとう
)
、
甲板
(
かんぱん
)
より二十
尺
(
しやく
)
以上
(
いじやう
)
高
(
たか
)
き
前檣
(
ぜんしやう
)
に
閃々
(
せん/\
)
たる
白色燈
(
はくしよくとう
)
を
掲
(
かゝ
)
げたる
一隻
(
いつさう
)
の
船
(
ふね
)
は、
印度洋
(
インドやう
)
の
闇黒
(
やみ
)
を
縫
(
ぬ
)
ふてだん/″\と
接近
(
せつきん
)
して
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
檣
漢検1級
部首:⽊
17画
“前檣”で始まる語句
前檣帆
前檣々頭
前檣下桁