おく)” の例文
此大勢このたいせいもつ推算すゐさんすると、朝鮮てうせん臺灣等たいわんとう輸入超過ゆにふてうくわ合算がつさんしても、年末迄ねんまつまでには一おく六七千萬圓まんゑん大凡おほよそ豫想よさういたのであつた。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
おれ先達せんだつ先祖せんぞ計算けいさんをして、四十代前だいまへおれ先祖せんぞすうが、一まん九百九十五おく二千一百六十二まん五千七百七十六にんだといふ莫大ばくだい數字すうじ發表はつぺうしたときには
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
多分たぶん、一おくや二おくかねはためていたとおもうですが、これをまた、銀行ぎんこうにもあずけず、株券かぶけんにもせず、どこかにかくしてつていやがつたにちがいないです。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
水のやうな、淋しさのみが、しいんと、濡れ手拭のやうに、額に重くかぶさつて来る。横になつてしまふと、妻へ手紙を書く事も、ひどく、おくくふになつて来た。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
村の庄屋の御隱居は三年も五年も書いてゐたが、あれは多分おくといふ字だらう——つて
地球ちきうまひながら日輪にちりん周圍まはりまは此道程このみちのりイギリスの里法りはふにて六おくあり
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
ぱう貿易外ぼうえきぐわい受取超過額うけとりてうくわがく毎年まいとしおく六七千萬圓まんゑんあるから大體だいたいおい昨年さくねん海外支拂勘定かいぐわいしはらひかんぢやう受取勘定うけとりかんぢやうつぐなることとなつたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
富岡は湯にはいるのもおくくうになつてゐた。躯を動かすのも大儀で仕方がない。このまゝ消えてゆけるものならば、此のまゝぼおつと地の底に消えてしまひたかつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
さて日輪にちりん周圍まはり地球ちきうまはみちは六おく里數りすうあり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
さうして結局けつきよく節約額せつやくがくが一おく二千五百萬圓まんゑんあまりであつて特別會計とくべつくわいけいの一おく三千四百萬圓まんゑん節約額せつやくがく合算がつさんすると二おく六千萬圓まんゑんとなる。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
思ひ出すのもおくくふであつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)