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傾
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ま
ふりがな文庫
“
傾
(
ま
)” の例文
声のする方へ眼をやると、そこには福田博士が古釘のやうに少し頭を
傾
(
ま
)
げて立つてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
自分
(
じぶん
)
の
心配
(
しんぱい
)
だけを
底
(
そこ
)
から
蓋
(
ふた
)
から
打
(
ぶ
)
ち
傾
(
ま
)
けて
畢
(
しま
)
はねば
堪
(
た
)
へられなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と、すこし首を
傾
(
ま
)
げて云った。そして露八の袖口からそっと手を忍び入れて
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お医者さんも
初
(
はじめ
)
から首をお
傾
(
ま
)
げだったそうですよ。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
悠長
(
いうちやう
)
に
茶碗
(
ちやわん
)
をとつて
汚
(
よご
)
れた
部分
(
ぶゞん
)
を
手
(
て
)
でこすつて、
更
(
さら
)
に
茶釜
(
ちやがま
)
の
熱湯
(
ねつたう
)
を
注
(
そゝ
)
いで
足
(
あし
)
もとの
灰
(
はひ
)
へ
傾
(
ま
)
けた。
蓋
(
ふた
)
をとつたのでほう/\と
威勢
(
ゐせい
)
よく
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る
水蒸氣
(
ゆげ
)
がちら/\と
白
(
しろ
)
く
立
(
た
)
つて
落
(
お
)
ちる
灰
(
はひ
)
を
吸
(
す
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
傾
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“傾”を含む語句
傾斜
引傾
傾向
傾覆
傾城買
傾斜地
男傾城
傾城
打傾
傾聴
傾注
傾城遊女
緩傾斜
傾倒
傾斜面
傾蓋
傾城町
傾国
笑傾
傾聽
...