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低聲
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こごゑ
ふりがな文庫
“
低聲
(
こごゑ
)” の例文
新字:
低声
「私のものは、ほんたうに恥かしい程、くしや/\だわ。」とヘレンは、
低聲
(
こごゑ
)
で囁いた。「私、ちやんとしようと思ふのだけれど忘れてしまつたのよ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
娘共は流石に、中には入りかねて、三四人店先に腰掛けてゐたが、其家の總領娘のお八重といふのが、座敷から時々出て來て、源助さんの話を
低聲
(
こごゑ
)
に取次した。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「おつたは
本當
(
ほんたう
)
に
舅
(
しうと
)
は
善
(
よ
)
くしなかつた
相
(
さう
)
だな、
自分等
(
じぶんら
)
の
方
(
はう
)
の
饀
(
あん
)
へは
砂糖
(
さたう
)
を
入
(
い
)
れても
舅
(
しうと
)
の
方
(
はう
)
へは
砂糖
(
さたう
)
を
入
(
い
)
れなかつたなんて
暫
(
しばら
)
く
前
(
まへ
)
に
聞
(
き
)
いたつけが」
内儀
(
かみ
)
さんは
獨
(
ひとり
)
で
低聲
(
こごゑ
)
にいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「あのね、
母樣
(
おつかさん
)
。」と、
娘
(
むすめ
)
があたりを
兼
(
か
)
ねた
體
(
てい
)
で、
少
(
すこ
)
し
甘
(
あま
)
えるやうに
低聲
(
こごゑ
)
で
言
(
い
)
つた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「見つかり次第、何時でも引き越せるやうにと思つて……」と微かな
低聲
(
こごゑ
)
で怖々言つて、蒼ざめた瓜實顏をあげて哀願するやうな眼付を彼に向け、そして片付けてゐたトランクの蓋をぱたりと蔽うた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
▼ もっと見る
低聲
(
こごゑ
)
になつて、『
風
(
ふう
)
が惡いよお前は……。』
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
と
低聲
(
こごゑ
)
で言つて
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
と
爰
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
て、
色
(
いろ
)
を
變
(
か
)
へて、
手代
(
てだい
)
に
向
(
むか
)
ひ、
一倍
(
いちばい
)
低聲
(
こごゑ
)
で
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
極
(
きは
)
めての
低聲
(
こごゑ
)
。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
白
(
しろ
)
い
頬
(
ほゝ
)
へ
口
(
くち
)
を
寄
(
よ
)
せつゝ、
極
(
ごく
)
低聲
(
こごゑ
)
で
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
低
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
聲
部首:⽿
17画
“低”で始まる語句
低
低声
低頭
低徊
低音
低地
低廉
低能児
低能
低唱