五日目いつかめ)” の例文
荒浪あらなみたか印度洋インドやう進航すゝみいつてからも、一日いちにち二日ふつか三日みつか四日よつか、とれ、けて、五日目いつかめまでは何事なにごともなく※去すぎさつたが、その六日目むいかめよるとはなつた。
三四郎はその日から四日よっかほど床を離れなかった。五日目いつかめにこわごわながら湯にはいって、鏡を見た。亡者もうじゃの相がある。思い切って床屋へ行った。そのあくる日は日曜である。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
五日目いつかめです……あとれました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしいま左樣さうかんがへてつたところだ、大佐閣下たいさかくかだつて私共わたくしどもが、其樣そんなはやかへらうとはおもつてなさるまいし、それにね、約束やくそく五日目いつかめばんには、海岸かいがんいへでは
最初さいしよから多少たせうこの心配しんぱいいでもなかつたが、かくめづらしき巨大きよだいうをの、左樣さう容易ようい腐敗ふはいすることもあるまいと油斷ゆだんしてつたが、その五日目いつかめあさわたくしはふとそれと氣付きづいた。