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五大力
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ごだいりき
ふりがな文庫
“
五大力
(
ごだいりき
)” の例文
西洋の船にならって造った二本マストもしくは一本マストの
帆前船
(
ほまえせん
)
から、従来あった
五大力
(
ごだいりき
)
の大船、種々な型の荷船、便船、
漁
(
いさ
)
り
船
(
ぶね
)
、小舟まで
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
同時に又明治時代にめぐり合つた或懐しみに近いものを感じない
訣
(
わけ
)
には行かなかつた。そこへ下流から
漕
(
こ
)
いで来たのは
久振
(
ひさしぶ
)
りに見る
五大力
(
ごだいりき
)
である。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
家内安全
(
かないあんぜん
)
、まめ、そくさい、
商賣繁昌
(
しやうばいはんじやう
)
、……だんご
大切
(
たいせつ
)
なら
五大力
(
ごだいりき
)
だ。」と、あらう
事
(
こと
)
か、
團子屋
(
だんごや
)
の
老爺
(
とつ
)
さまが、
今時
(
いまどき
)
取
(
と
)
つて
嵌
(
は
)
めた
洒落
(
しやれ
)
を
言
(
い
)
ふ。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最後に川の上を通る船も今では
小蒸汽
(
こじようき
)
や
達磨船
(
だるまぶね
)
である。
五大力
(
ごだいりき
)
、
高瀬船
(
たかせぶね
)
、
伝馬
(
てんま
)
、
荷足
(
にたり
)
、
田船
(
たぶね
)
などといふ大小の和船も
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
流転
(
るてん
)
の力に押し流されたのであらう。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
土手
(
どて
)
の
霞
(
かすみ
)
暮
(
く
)
れんとして、
櫻
(
さくら
)
あかるき
三
(
み
)
めぐりあたり、
新
(
あたら
)
しき
五大力
(
ごだいりき
)
の
舷
(
ふなばた
)
の
高
(
たか
)
くすぐれたるに、
衣紋
(
えもん
)
も
帶
(
おび
)
も
差向
(
さしむか
)
へる、
二人
(
ふたり
)
の
婦
(
をんな
)
ありけり、
一人
(
ひとり
)
は
高尚
(
かうしやう
)
に
圓髷
(
まげ
)
ゆひ、
一人
(
ひとり
)
は
島田
(
しまだ
)
艷
(
つやゝか
)
也
(
なり
)
。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
港にある船はもとより何百艘で、一本マスト、二本マストの帆前船、または
五大力
(
ごだいりき
)
の大船から、
達磨船
(
だるまぶね
)
、
土船
(
つちぶね
)
、
猪牙船
(
ちょきぶね
)
なぞの小さなものに至るまで、あるいは動き、あるいは
碇泊
(
ていはく
)
していた。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“五大力”で始まる語句
五大力恋緘
五大力仁平