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二羽
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には
二羽一処にト
三羽一処にト
居てそして
一羽が六
尺ばかり
空へ
斜に
足から
糸のやうに
水を
引いて
立つてあがつたが
音がなかつた、それでもない。
……
大抵眞夜中の
二時過ぎから、
一時ほどの
間を
遠く、
近く、
一羽だか、
二羽だか、
毎夜のやうに
鳴くのを
聞く。
寢ねがての
夜の
慰みにならないでもない。
汽車が
千葉まはりに
譽田……を
過ぎ、
大網を
本納に
近いた
時は、
目の
前の
苗代田を、
二羽銀翼を
張つて、
田毎の
三日月のやうに
飛ぶと、
山際には、つら/\と
立並んで、
白い
燈のやうに