トップ
>
両端
>
りょうたん
ふりがな文庫
“
両端
(
りょうたん
)” の例文
旧字:
兩端
するとそこへ、どこからやってきたものか、
一人
(
ひとり
)
のじいさんのあめ
売
(
う
)
りが、
天秤棒
(
てんびんぼう
)
の
両端
(
りょうたん
)
に二つの
箱
(
はこ
)
を
下
(
さ
)
げてチャルメラを
吹
(
ふ
)
いて
通
(
とお
)
りかかりました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ひっくり返っても
差
(
さ
)
し
支
(
つか
)
えはない。物には両面がある、
両端
(
りょうたん
)
がある。両端を
叩
(
たた
)
いて
黒白
(
こくびゃく
)
の変化を同一物の上に起こすところが人間の融通のきくところである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして
何処
(
どこ
)
やらに
唐風
(
からふう
)
なところがあります。
先
(
ま
)
ずその
御門
(
ごもん
)
でございますが、
屋根
(
やね
)
は
両端
(
りょうたん
)
が
上方
(
うえ
)
にしゃくれて、
大
(
たい
)
そう
光沢
(
つや
)
のある、
大型
(
おおがた
)
の
立派
(
りっぱ
)
な
瓦
(
かわら
)
で
葺
(
ふ
)
いてあります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
僕は肩から胸へ釣った
記録板
(
きろくばん
)
と、
両端
(
りょうたん
)
をけずった数本の鉛筆とを武器として学究者らしい
威厳
(
いげん
)
を失わないように心懸けつつ、とうとう「信濃町」駅のプラットホームへ進出した。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼等は死骸と一緒に
別間
(
べつま
)
に去った人々のあとに残って、長持の
両端
(
りょうたん
)
から、蓋の裏に現れた影の様なものに異様な凝視をつづけていた。おお、そこには一体何があったのであるか。
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
繩
(
なわ
)
の
垂繩
(
たらし
)
をつけた十尺ばかりの角材を海におろし、
両端
(
りょうたん
)
をマレー人に支えさせておいてモニカを水に入れた。
垂繩
(
たらし
)
につかまらせると、四人のマレー人が
前衛
(
ぜんえい
)
後衛
(
こうえい
)
になって、岸をめがけて泳ぎだした。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
いくら連続していてもその
両端
(
りょうたん
)
では大分ちがっています。太陽スペクトルの七色をごらんなさい。これなどは両端に赤と
菫
(
すみれ
)
とがありまん中に黄があります。ちがっていますからどうも仕方ないのです。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
上は
白金巾
(
しろかなきん
)
で包んで、細い杉丸太を通した
両端
(
りょうたん
)
を、水でも
一荷
(
いっか
)
頼まれたように、容赦なく
担
(
かつ
)
いでいる。その担いでいるものまでも、こっちから見ると、例の
唄
(
うた
)
を陽気にうたってるように思われる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“両端”の意味
《名詞》
ある物や場所における、向かい合う二つの端。
(出典:Wiktionary)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌