“垂繩”の読み方と例文
読み方割合
たらし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも垂繩たらしから手を放さずにどうにかついて行く。とうとう六町たらずの海を泳ぎ渡って岸にあがった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なわ垂繩たらしをつけた十尺ばかりの角材を海におろし、両端りょうたんをマレー人に支えさせておいてモニカを水に入れた。垂繩たらしにつかまらせると、四人のマレー人が前衛ぜんえい後衛こうえいになって、岸をめがけて泳ぎだした。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)